フランダース地方で起きた愛犬家殺人事件の全貌を追う探偵物語。
ではなくて、日本人ならば誰もが知っている「フランダースの犬」、その主人公ネロとパトラッシュ。私でもクタクタに疲れた時は反射的に「あー疲れた、パトラッシュ…」とつぶやきますからね。それについて論じた本。これは非常に良い本だった。
実際のフランダース地方(←ホントにあったんだ!!)ではこの物語は有名ではないし稀に読んだ人も嫌悪感しか持たないようだ。これ原著者はイギリス人の女流作家の女王みたいな人・ウィーダで、それでも晩年は落ちぶれていたらしいが、その人が後進国の田舎を見下して批判的に描いたフランダース地方の話なのだった。アメリカで何度か映画になったがエンディングがハッピーエンドに変更されたりしてやはり受け入れられず、日本でアニメになって受け入れられた。さすがにこの物語でアメリカンドリームを表現するのは無理ゲーだっただろうな。まあアニメは1年という期間に引き伸ばして膨らましているが、名作だよね、という。