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山椒の実

Category: Sickness

沈黙の殺人者(サイレント・キラー)・C型肝炎 250万人の日本人に巣喰う「発がんウイルス」の恐怖 (伊藤精介)

日本に静かに蔓延するC型肝炎。その感染経路は? 第5福竜丸で放射性物質を浴びた船員はその治療過程で大量に輸血を受けたが、当時の輸血用血液に問題があり、生き残ったほぼ全員がC型肝炎のウィルスを保有することになった。輸血、予防接種の注射針や管の使い回し。技術的な欠陥があった鉄砲注射。ありふれたインフルの注射で感染した人も多いようだ。どの程度広まっているのか、その実態は分かっていない。 私も子供の頃に鉄砲注

中高年ひきこもり (斎藤環)

ひきこもりに関する本。 目立たないけど、割と多いんですね。今回のコロナのおかげで私も外に出ることは少なく、家族以外の人間との接点はなくなってしまいました。まあ会社の人とは通話もあるしたまに会社に行くこともありますけど。だから、自分の場所からは、「ひきこもり」という生活は薄い壁の向こうにあるという感覚がある。紙一重とまでは言わないが、岩盤が我々を隔てているとは言い難い。 この本はいろいろ書いてあって参考

そして歩き出す サッカーと白血病と僕の日常 (早川史哉)

あるサッカー選手が大病を患いました。その復帰までを記した自伝。公式戦に戻れるまで、3年以上かかった。話としては知っていたけど、詳細は知らなかった。途中契約凍結していたらしいので負担は少なかったのかもしれないけど、3年待ったチームも頑張りましたよね。その間にJ2に降格し、選手も大幅に入れ替わった中で。似た境遇としてすぐに思い浮かぶ大宮の塚本もこの本に出てくるけど、塚本はプロ選手には戻れなかったが、大

うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間 (先崎学)

うつの病魔に襲われた将棋のトッププロ棋士。その治療の過程を記した本。 境遇としては、兄が精神科医で妻がプロの碁打ち。入院先は慶應病院…思いつく限り万全とも思えるサポートを受けつつ、それはつらい治癒への道行き。書いてて辛くないのかな…と思ったら、書くのは治療の過程でもあったというオチが終盤に語られる。 すげーリアルな記述で、珍しいと思った。重度のうつ治療の経験の記述ってだけでも珍しい。少なくとも私は初め

脳が壊れた (鈴木 大介)

脳梗塞にかかり後遺症に苦しむライターが、自分の様子を描く。つとめて明るく書いているので安心して読めると思います。ただ苦しいは苦しいんでしょう。私も病弱ではあるので、病気や後に及ぶその影響については少しは分かった気でいますが。 自分の分析に加えて、他人の分析も割となるほどと思わせる。彼の妻のことや、これまでの取材対象も似たような状態だったのではないか、という話。まあある程度までは個性であるだろうし、あ

あきらめない 脳梗塞からの挑戦 (西城秀樹)

あの西城秀樹の闘病記。脳梗塞になってリハビリを続けて歌えるようになったと。実際このあと2004年の市制記念試合で私もYMCA踊りましたからね。なつかしいなぁ。声量が足りなかった川崎麻世っていまどうしてんだろう。元気かな。あれでヒデキが凄かったんだということは再認識した俺たち。 で、こないだも市制記念試合があったので、この本を手にとったわけだ。 いろいろ書いてあるけど、西城秀樹とて人間なんだなぁ、という

最期まで自分らしく生きるためにできること (ホスピスケア研究会)

ガンで死ぬにあたって何をすべきかを記した本。まあこういう本を読もうというのは健康診断で引っかかって厄介なことになる可能性がそこそこ出てきたため。まあそりゃそうですよね。死神がまた俺を捕らえに来たのか、それとも。まだそれ以上の悪い結果は出ていないので、今後どうなるか分かりませんが、私もたいがい腫瘍体質なもんで、いずれそうなるだろうという予感はあるんだよね。遅かれ早かれ。 自分のことで言うと、子供の教育