中年男性タイムスリッパー物語だ。高校生じゃないけど、高校時代の同級生が絡むのでギリセーフ? そんな計算のありやなしや。それを名手・佐藤正午がどう描く。まさに真骨頂だ。ジャンル的にはSFだよね? SFというもの自体の、他のジャンルと混ざりやすい特色が云々…
かなり面白かった。なぜピンボイントで行き先に確信を抱くに至ったのかには興味があったが、思えば叶う? そういうものなのかもしれない。あとは予兆のショートスリップの時もsrc側の身体は死んでんのかな、という疑問も。ロングだから死、ロングならでは死、というのも違うような気がするんで。そしたらタバコつけたまま突然死すのかと。退社ドア死も事件でしょうよ。そしてdstは入れ替わる元の人格はどうなるんだ。仮にsrc側に移行するならsrc側は死なないんじゃないの、いや死んでたし、ショートの時も移行してないよな…つまり消滅? うーん、タイムスリップの原理も、こうなると悩ましいものだ。