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山椒の実

Category: Computer

ユニコード戦記 文字符号の国際標準化バトル (小林龍生)

ユニコードの標準化の前線で頑張っていた人の話。小学館の編集者からジャストシステムに移って、ユニコードコンソーシアムへ。 すごい話が多かったな。異体字セレクタのところはこの人の仕事みたいですね。今ではユニコードは絵文字も取り入れたりしてますが、そこでも異体字セレクタはかなり活躍している感じがあるよね。 こいつの副作用? だと思いますが、環境によっては濁点が2文字扱いになって、濁点のひらがなを書いてからba

インテル 世界で最も重要な会社の産業史 (マイケル マローン)

インテルの歴史本。3人(2人+1人)の創業者の系譜をたどる。ショックレー、フェアチャイルドから始まって今に至るまで。 まずこの本は文章量が多い。内容量と比べると文章量が多すぎて、技術者が読むとストレスを感じると思う。たぶん一度に書かれたんじゃなくて、長期連載か別媒体で書かれたものをまとめた、みたいな本なのかもしれないな。何度も同じ話を蒸し返すし、名前の表記も一定していない。時系列も頻繁に前後するし。

Unix考古学 Truth of the Legend (藤田 昭人)

例の本。Unixの歴史と対立による停滞と…をなぞっていく。 読む人によってポイントが違うんだろうけど、mbufが出てきたところでぐっとこう、懐かしさがね。あったねmbuf。Linuxだとskbuffか。私はそのへんの世界はFreeBSDから入ったクチだけど、今はもうLinuxとMac以外に触ることは珍しい。もう基本ユーザランドだしね。Windowsにはほとんど触らないで生きてけるんだ。 以前に読んだP

ぼくとビル・ゲイツとマイクロソフト(ポール・アレン)

マイクロソフトの共同創設者、ポール・アレンの自伝。ビル・ゲイツを説き伏せてマイクロソフトを作り、仲違いして追われ、しかし巨万の富で充実した人生を送っている。ああ、仲違いと言っても今は普通に和解しているそうです。まさしく「金持ちケンカせず」ですな。 当時のことはいろいろ言われている。IBMやCP/Mのあたりとかね。この本は当事者としては申し分のない人が書いているから、かなり真実に近いんだろう。そしてマ

ラーニング・レボリューション MIT発 世界を変える「100ドルPC」プロジェクト

全ての子供にパソコンを。OLPC, XO, Sugarと世に出してきた人々を描く。成功も失敗も。Sugarみたいなものには注目したいと思っていた。Sugar on stickとかありましたよね。この本を読むとXOの技術的なことについてもある程度書いてあって面白い。ディスプレイがそんなふうになってるなんてね。 最初は壮大な夢で注目を集め、100万台以下では取引しないとか高飛車だったが、徐々に現実を見るようになってい