江戸時代のからくり人形師から始まった、140年の歴史を持つ東芝。まあご存知の通り潰れようとしていますけども、何が起きたのか。
WHの買収で下手を打ってそれを誤魔化そうと奮闘してたんだろう、という話なんだけど、自分としては売上高5-6兆円の企業が6000億? くらいの買い物をして潰れるほどの問題になるというのがちょっと納得いってないんですよね。値段の問題ではなく、つけていた条件がおかしかったという話なんだろうなぁ。
江戸時代のからくり人形師から始まった、140年の歴史を持つ東芝。まあご存知の通り潰れようとしていますけども、何が起きたのか。
WHの買収で下手を打ってそれを誤魔化そうと奮闘してたんだろう、という話なんだけど、自分としては売上高5-6兆円の企業が6000億? くらいの買い物をして潰れるほどの問題になるというのがちょっと納得いってないんですよね。値段の問題ではなく、つけていた条件がおかしかったという話なんだろうなぁ。
現代のデジタルミュージック時代をもたらした人々について綴った力作。かなりの力作ですよこれは。5年かかったらしいですが、それだけのことはある。歴史に残る著作かもしれないね。
その、それぞれの立ち位置ね。3つの視点がある。それぞれ大物で、
という3人の人物。音楽ビジネスを壊し、再生させるのに必要だった3人。前者2人は金持ちになったけど、最後の海賊の人達は大して儲かってないね。みんなほぼ無罪で、有罪になったやつも数ヶ月で出てきて普通に暮らしているらしい。なるほど。
名作SF。古典だけどかなりの迫力があり、今でも通用するだろう。あと100年程度で他の惑星に大量の人間が住んでいるとは思えないけど、時代設定は割とどうでもいいので。
実際に恒星間航行することを考えると、そこには人工生物を載せる以外には考えられないと思うんだよね。今の人間のような生物を乗せていくにはエネルギー消費や重量も問題になる。というか惑星間ですらそう思う。いわゆる「シンギュラリティ」がその前に来るんだろうから、それは必然とも言えるだろうね。
数々の伝説に彩られた格ゲーの主人公、先駆者であり思想家でもあるプロゲーマーのウメハラ(Daigo)が世に問う。「勝つこと」とは? そして「勝ち続けること」とは?
もし今、就職活動をしていて面接で聞かれたら尊敬する人は「ウメハラ」これ一択ですね。そのくらい、ここ数年で最大の名著でした。スゴい。第1章からすっと腹に落ちてくる。あなたに子供や後輩がいたらこの本を読んでもらいたいと思うでしょう。
やっぱ本物の男が紡ぎだす文章ってのは、普通のそこらの自己啓発本なんかとは違う。これは永遠に成長をやめない本物の先駆者・トップ選手であり続けた男が書いた論理的な本なんだよ。二流のスポーツ選手が自伝をゴーストライターに書いてもらってなぜか著者に名前が入っているようなクソ本とかとは重みが違うんだよ! これだけの人生を送っても醒めている。夢を追いながら、覚醒している。覚醒してなお、夢のようなことをやってのける。
私はこういう冒険系の人が書いた本って結構好きなんですよねー。
1970年代にタンカー事故で原油まみれになったペンギン(ファン・サルバドール/ファン・サルバド)を助けた著者が、ペンギンと過ごした当時の日々を綴った作品。
実話なんで終わり方は伏線もなくて唐突なんだけど、なかなか読ませてくれた。時代も感じさせる。イラストもいいですね。
あの「虐殺器官」のだいたい100年後くらいを舞台にした小説。間違いなく、かなり楽しめた。
行き着くところまで行くと、本当にこうなるのかもしれないね。
奇妙な名前を見て、これは何かのアナグラムにでもなってるのか? と思いながら読んでたけど、結局分からずじまいだった。
柔道や組体操の事故について警鐘を鳴らしていた学者の著書。Yahoo!ニュースとかでよく見ていて、かなり妥当な論述だと思ったが、その秘密はエビデンスを元に議論する社会学を源流とするためだった。実際、柔道の重大事故率については著者も最初はそんな風には思っていなくて、データを集めて分析したら理不尽なくらい突出していたという話。おかげで、子供の柔道の事故死は日本でも根絶されたようです。成果ですね。
この本で特筆すべきは、教員のことについての分析も含んでいる点。やっぱ活発な部活動の顧問の先生はきついよね。私は中学時代は水泳部で柄にもなく部長をやっていたわけだけど、顧問の先生が途中でいなくなったので、別の体育の先生に顧問やってくれと同期と一緒に直訴に行ったことがあった。元の先生も決して熱心ではなく水泳の知識もなかったのだが、顧問がいなくなると続けられないからね。で、実際は別の新任の先生がなってくれることがすでに決まってて、その先生は経験者だったこともあり、かなり熱心に指導してくれた。頼んだ先生は副顧問みたいな感じになって、結局フェードアウト…
シンギュラリティ(技術的特異点)と呼ばれるものに関する本。AIが人間の脳を越えるという話で、まあ確実に来るであろうし、自分が生きている間に見てみたい、そしてそいつを欺いてみたいものではある。実際のところはどうなのか。まだまだいくつもブレイクスルーが必要。
この本で参照されていた、Googleの人が書いた論文(100万の整然としたデータよりも100億の雑然としたデータの方が良いとかいうもの)を会社でチラッと読んだりもしてみたけど、今の技術ではやはり遠いな、という感じがする。畳み込みニューラルネットワークの全盛期もそう長くは続くまい。実際の人間は100億はおろか100万もの言葉のデータが整理されていなくても、会話に不自由なく詩すら奏でられるわけだし…
格ゲーの達人・プロであるときどがその半生をつづる。先日劇的な優勝を飾ったらしく、話題にもなりました。私は格ゲーは嗜まないんですけど、読んでみた。
なかなか良かった。情熱ね。自分に情熱は足りているか、子供たちはどうだ、と思いを馳せる。ウメハラの本も読みたくなったよ。まあ本人が言うように周りの人に恵まれたというのもあるんだろうけど、この人は能力が高いんだよね。
ある事件で研究者に情熱を持てなくなって大学院を去るところは残念に思った。それなりに優秀で情熱を持って成果を上げたが、研究ではなく試験で蹴落とされたっていうね。院試ってのがあるんですね。私は早稲田ですが同じ研究室に上がるときは試験というのはなくて、学部の成績で落とされたり、合わなくて移籍することはあったかもしれないけど、普通はフリーパスでした。東大は確かに院試があるって話は聞きましたね。
横浜駅を舞台としたSF。横浜駅とは言ってもここで言う横浜駅は本州全土を覆う構造物だ。何を言っているのか分からないが、実際にそうなんだから。
かなり楽しく読めたよ。そのうち来るであろうシンギュラリティの先にある物語、かな。
書籍化に当たってだいぶ加筆されているらしいけど、元の物語はネットでも読めるみたい。