いわゆる「泡沫候補」的な人たちを丹念に取材した本。なかなか考えさせられる。奇抜なことをして人目を引こうとしている人もいるけど、それには理由があって…そして実際に政策自体はかなり真面目に考えている。資金力や知名度がないとどうにもならない世界で、どう戦うか。そしてなぜ戦うのか。

すごくいい本だった。私はこれまでの選挙ではそういう候補に投票したことがないんだけど、今度からはそういう候補に投票するという選択も考えてみようと思う。理想の政治制度とはどうあるべきなのか。

供託金の制度は廃止したほうがいいんじゃないか。それは実際そうだと思ったね。権力側にはメリットがなく、受ける側の利益が明確すぎるから、進まないんだろうな。こういうのは候補者じゃなくて、直接的なメリットを受けない有権者側から言わないといけない話なのかもしれないねえ。

世の中を変えたいと思っている、そのためにどうしたらいいのか必死で考えているのは、苦しんでいる人や苦しんだ経験がある人に多いと推測できるわけで、つまり立候補の動機が強いのはそういう人になる傾向があると推察する。そうやって制度が作られて弱者が救済されて回っていくのが民主主義社会の理想系なんじゃないか。そう考えると、供託金の制度は全く悪でしかないんだよな。