渡良瀬千尋という、(実在の人物をモデルにした)人物を追いかけるルポライターの物語。テルアビブで空港乱射の人。この作家は実際に(実在の人の方と)同じ学校の後輩だったらしく。その関係もあり、かなりの情緒を持って書いていて、しっかりねっとり、読ませてくれた。期待通りで、後味もある。
まあちょっとこの実行犯リーダーに共感できるかは怪しいところだ。ではどうすれば全体の幸福が減らずに済むのか、と言われると答えを持たないのだが。こういう問題、AIが解決してくんねーかなー。だって歴史の中で、人類のみでは解決は無理だったことが証明されており…