いとうせいこう、何者? 誰だっけ、あのキリストをチクった奴の名前。クスリと酒と暴力にまみれた、そんな退廃的なイスラム風街区を作って済む不動産屋さんのお話。浮浪者狩りにユダ狩り。棍棒の応酬、怒りの鉄球攻撃。施しをしろよ! 祈りや断食は無理かもだけどよ。
そこに現れた異世界転生預言者みたいな浮浪者上がりの中年男がカタコトの日本語で巻き起こす騒動とは? なんかの神話が下敷きになってるのかな。私には分からなかったが。
いとうせいこう、何者? 誰だっけ、あのキリストをチクった奴の名前。クスリと酒と暴力にまみれた、そんな退廃的なイスラム風街区を作って済む不動産屋さんのお話。浮浪者狩りにユダ狩り。棍棒の応酬、怒りの鉄球攻撃。施しをしろよ! 祈りや断食は無理かもだけどよ。
そこに現れた異世界転生預言者みたいな浮浪者上がりの中年男がカタコトの日本語で巻き起こす騒動とは? なんかの神話が下敷きになってるのかな。私には分からなかったが。
世界遺産の長崎の隠れキリシタンに関するあれこれを扱った本。書物なしの口伝で伝わるその教えはどのようなものか。キリスト教の本流でも聖書やなんやらはありつつ、教えは変容しているわけで。書物なしで隠れて信仰を続けて歳月を重ね世代を超えると、どうなるか。
明治以降もいろんな歴史が積み重なって今の状態になっている。それを書き記した、貴重な一冊なんだろうと思う。なかなかに、深い。読んでよかった。
統合を図るカトリックとの緩やかな対立関係もある。日本の学者がカトリック側からの視点しか持っていないのは残念に思う。まあ、キリスト教のような攻撃的な宗教だと、どうしてもそうなるよな…
すげー本だなまた。宗教知識と単純化がすごい。そして実践的。いい本を読んだよ。オレもハッピーになるためにどっかの教祖について行こうかな〜
そんな人生も、ありえるよね。
現代日本でトップクラスにやばい奴の本。そういえばおれはAとA2は見たしA3も読んだんだよなー。下山事件のやつも。けっこうファンなんじゃん…あとプロレスのヒールの本もこの人のやつを読んだ気がするな(あるいは違う人の本だったかも?)。良い著者に特有の、醒めた狂気を感じさせてくれる。そういう雰囲気をまとう人物たちがいて、その中で森と名のつく3大人物が森勇介と森達也、あと一人は?(元首相とか?)
そんなことはどうでもいい。この本だよ。生命とは。人類とは。謎だらけの糸をたぐり寄せようとしてさまよう。一線級の研究者にインタビューを続けていく。
SFの短〜中編集。いやワリと傑作寄りだなこれは…。めちゃくちゃ面白かった。すげえペンネームだけど。実在の歴史上の人物をペンネームにするのっていいんだっけ? 心配になってくる。
で、この本としては、特に表題作がやっぱりSFとしても大きな物語としてもいいと思った。最初のスー族の話も悪くなかった。最近の日本SFはこんなすんげえことになってるんだな。昔の本ばっか読んでられねーぞ。他の本も読みたいなー
浄土真宗の僧侶にして比較宗教学の人? が、問答する。いろんな宗教に通じていて、その上でどうだという。知識が広いですね。たまにはこういう本も、いいかな。出家者の目指すものと在家者の目指すものの違いとかね。参考になるわー。
浄土真宗は僧侶も在家で剃髪もしないし妻帯もするし儀礼も少ないという、割と簡易的な宗派で、私の家の宗教も浄土真宗ということになってます一応。気楽さがありますね。
自分も死期が近づいたら、法話に出かけたりするんだろうか。近くのお寺さんの評判を調べておこうかな。
オウムに取り込まれた若者たちを追った本。実は自分の高校/大学の先輩も含まれている。だいぶ離れていてかぶってないので面識もないけど、部活も同じだったから、ある程度の感情はあるんだよね。地下鉄サリン事件の時に上九一色村の近くで、その部活の合宿をしていた。ニュースを聞いて「やばい」となって家族の安否を確かめる先輩の姿を覚えている。
あとは大学の近くでオウムの残党が何かやらかす、みたいな噂を聞いた日があったなあ。単なる噂で気にしたつもりはなかったんだけど、その日なぜか朝の講義の時間を1時間間違えて早く着いてしまって、教室に誰もいなくて、やってないじゃんとそのまま帰ってしまったことがあった。休講のお知らせも出てないし…帰る途中で気づいたんだけど、そのまま帰ったな。あんまり真面目な学生じゃなかったもんで。やっぱり気にしてたんだなと自己を認識した。普通なら、そんなにドジじゃなかったはず。
あのアーチャリーの半生をつづった自伝。この人の人生もかなりのハードモードですね。本自体はなかなか良かった。当事者の文章から、真実をどう読み取るか。
まーどうしてもこの人に何らかの責を負わせたい人がいるってことは知っているが、理性で考えてみようよ。当時年端もゆかぬいたずら少女に何ができたのか。そして、この人にしか見えなかった景色がこの自伝によって明らかになる。
度重なる入学拒否にめげず、裁判を起こして大学卒業までこぎつけた根性には恐れ入るよね。そして母親はクソだな。
仏教の成立とかそういう歴史をなぞっていく本。こういう本って面白い率が低くてたいてい読めないんだけど、これは割と面白かった。なにせブッダが実在しないという結論に達するんだから。ブッダ…その謎めいた男。
まあ日本に入ってきてるのは大乗仏教という、かなりエンハンスされたブディズムだからオリジンがどうなっていようが正直どうでもいい話。ブッダそのものに光を当てるという作業がキリスト教徒が見たブディズム研究によるものというのは割と納得が行く話なんだ。キリスト教ってのはジーザスがいないと始まらないわけだし今でもジーザスの言葉や事蹟を大事にしているからね。だがブディズムは違う。