「ぺき」っていう名前も私の世代だとかなり珍しいけど、最近は多いんだろうな。それはどうでもいいとして。この本は、冒頭からぶっ込んでくるドッペルゲンガー設定をどのくらい生かせるか、という話になる。密室特化の推理小説。いわゆる本格ってやつ? 暇つぶしには悪くないか。実は生き別れた双子だった、なんてことがあればと思ったんだけどね。そこは謎ではないのね。
結論としては、まあまあ楽しめた。1本1本がそれほど長くないし、記述も素直で気楽に読める。
「ぺき」っていう名前も私の世代だとかなり珍しいけど、最近は多いんだろうな。それはどうでもいいとして。この本は、冒頭からぶっ込んでくるドッペルゲンガー設定をどのくらい生かせるか、という話になる。密室特化の推理小説。いわゆる本格ってやつ? 暇つぶしには悪くないか。実は生き別れた双子だった、なんてことがあればと思ったんだけどね。そこは謎ではないのね。
結論としては、まあまあ楽しめた。1本1本がそれほど長くないし、記述も素直で気楽に読める。
なんだコレ…収拾つくの? 不安になる。
バラエティ豊かな物語の数々をまとめてスッキリ謎を解く真の主人公の風格。もうちょっと描写があってもいいよねえ。ちょっとは考える時間を作って、悩め。
物語自体は年代も場所も様々で、まあ多様すぎた面はある。というわけで、翻訳したっつっても限度があるだろうと思うよ。最近のAIだと各種の各年代の言語からうまいこと翻訳できる、という設定でも入れとくか? と思ったりもした。300年なら、それほど変わってないとも言えるが、日本語だって300年前の言葉は今はだいぶ通じないし、普通の人には読めない、古文書の類だよねえ。
音楽の流れる推理小説。ロックで、その表現が素晴らしい。こういうことなんだよなー。鳴ってるもんね、音が。文章で鳴らすのは想像以上に難しいはずだ。こういうことなんだよなー。こういう本を読んで暮らすのが理想の生活なんだよね私にとっては。
謎も、謎解きも良かった。折々に衝撃展開もありながら、ラストの読後感も良い。ロックとは。真っ直ぐで、それでいて色んな方向に曲がり転がる。いやー、ほんといい本を読んだね。
なかなか重厚で素晴らしい物語だった。しかし最近だと2段組は珍しい。
登場シーンの少ない囚われの謎解き人の周囲の人々が、船中に巣食う呪いを解いていく。いくんだけど、いろんな事柄と死が起こって、果たしてこれはどうなるの? どう収拾つけるの? と疑問に思いながらも読み進める。トム爺…じゃなくてトム翁か、コミカルな名前とは裏腹に、かなりのホラーが入ってるね。ゾンビが出てきても納得するくらいな空気だが、出てこない。
かなり良い読書体験だったのは間違いないけど、このラストはどうなんだろう。この主人公は欠点がない奴だけど、傷つきすぎているし。時代背景を考えて納得するしかないのか。
ちょっと珍しい時代設定の推理小説。二次大戦中のビルマの村に、日本軍だ。チジマスターだ。戦闘シーンはあまり出てこないので安心だ。殺人事件は起きるから、死人は出るのだが。
かなり面白かった。まさか、そう来るとはねえ。謎解きも良いし、謎解き以上のものも良かった。次郎長と石松。有能すぎる人物も出てくる。
あーこれ「同姓同名」の著者ですね。なるほどそうだったのか。昨日よりも大きな檻。
冤罪をテーマに事件の真相を追っていく。その本丸は死刑囚の、実父。この著者で、このテーマは燃えるね。必然だ。案の定、序盤からズルズル、音を立てるように惹き込まれた。
のだけど、中盤以降の展開のスピードが…ちょっと描写が薄いまま物語が進行して行くので、そこは抵抗があった。詰め込みすぎじゃないだろうか。幾重にも折り重なる真実の多面性は鮮やかだが。
被害者との接点なしの難事件に、久々の現場に出る。現実世界でも、虚構世界でも、なかなか成功しないよね、誘拐って。作中にあるようにランサムウェアのほうが成功率が高い。まあその場面は、だいぶ非現実的な描写だったが。
描写を見るに、身代金の受け渡しを考えると犯人を捕まえるのはイージーだと思った。シンプルにビットコインでも要求すればいいのにな、という感じがする。やっぱ時代はマルウェアだよな。物理人間の誘拐なんて割りに合わないよ。
近代日本の人物や故事を元に探偵物語が繰り広げられていく。この作者はこういうの好きですよね。持ち味を存分に発揮した作品が続く。中村屋のボースで開幕しつつ、ラストの衝撃もしっかり確保。これは期待できる。思わずWikipediaを読みふけってしまう。なるほど史実ベースでひねりを加えて、こうなるのか。新解釈というか。
まあ、そういう話です。この著者らしいあっさり感。意外な悲劇も起きないし、爽快感もあり、こういうのも悪くないね。ただ、もうちょっとネットリ書いたやつのほうが好みというひともいるだろうね。
活躍の余地がなさそうなキャリア警察官とカラテマンの刑事が西東京を走り回って犯人を追い詰める。最後は東京駅から皇居に突入(してない)か。割と楽しめた。
個人ブログとかもう死に絶えてるんだよなあ、と思うシーンもあった。なんに殺されたのかは議論の余地がある。まあオタクならしょうがないか、などと納得するのだが。あと今は自動制御のドローンだから、犯人もこんなことする必要がない時代になった。犯罪もはかどる技術革新。