推理小説。かなり楽しめたよ。ハサミ男…すごいね。技術が高い。
まあネタバレもしたくないのでこれだけで。
推理小説。かなり楽しめたよ。ハサミ男…すごいね。技術が高い。
まあネタバレもしたくないのでこれだけで。
あのアーチャリーの半生をつづった自伝。この人の人生もかなりのハードモードですね。本自体はなかなか良かった。当事者の文章から、真実をどう読み取るか。
まーどうしてもこの人に何らかの責を負わせたい人がいるってことは知っているが、理性で考えてみようよ。当時年端もゆかぬいたずら少女に何ができたのか。そして、この人にしか見えなかった景色がこの自伝によって明らかになる。
度重なる入学拒否にめげず、裁判を起こして大学卒業までこぎつけた根性には恐れ入るよね。そして母親はクソだな。
北欧系のミステリ。まあちょっと後味も良くなかったし、中身もちょっと緻密さに欠ける部分があったように思う。そしてこの無意味な設定はなんなんだ。その設定いる? みたいなのが目立つんだよね。
まあでも文章量も多く、しっかり書き込まれているし、雑さも気にならないレベルなのかも。シリーズ物っぽくもある書き方だけど、これがデビュー作なんだってね。まあ今後に期待できるかもしれないが…読まないだろうね次は。
噴火のクライシス系の小説と言えば「死都日本」。あれは九州の山体崩壊だが、これは富士山。ただ結果だけ見れば九州よりも規模は小さいのかな。それでもかなりのもの。
両方読んだ感じとしては、どちらも自衛隊が噴火対応の装備を持っているというのが前提になっているのが気になるところ。小説の都合で実際は持ってないんだろうとは思うけどね。
あとは記述としてはリアリティはどちらも差はないような気がする。主人公の知り合いしか登場人物に出てこないというのは気になるんだけど(そう都合よく行くわけないよね)。実はこれはシリーズ物で、シリーズの登場人物が普通に出てきていただけらしい。ただこんな災害がシリーズになってたらやばいよね…まあ、暇があったら他のやつも読みます。
あの巻島が帰ってきた! このシリーズいいですね。
今回は振り込め詐欺+営利誘拐。振り込め詐欺をする奴らが誘拐にも手をつけるとどうなるか。両者は水と油みたいな感じで導入に苦労している感じがあるけど、さすがにこの著者の序盤は素晴らしく引きつけられる。
さらにこの本に限っては結末も綺麗で、読み応えもあって悪くない。犯人側の描写がかなり多く、それも良い。どっちも頑張れーと応援してしまうんだよね。設定的にもなかなかありふれた悲劇の人物で、感情移入してしまう人は多いのでは。「自分も一歩間違ったらこの犯人と同じ境遇になっていたとしてもおかしくない」感が非常に強く感じられる設定なのよね。
世間を騒がせた殺人鬼に幹部を殺されたヤクザの親分が真実に迫る。すごい話だな。チャクラが開いてるだけあって書くことがすごい。ゾクゾクするよ。
まー書けないこともあったんだろうな、というのと当事者ならではの脚色が入っていることは想像できる。サイコキラーともなるとヤクザをも殺せるもんなんだな、と思った。結論としては…ユンケルが悪い。そして山崎。普通は死ぬよねこいつ。死刑を免れたとしてもヤクザが殺しに行くだろうけど…。しかし本を出してるとかいう話で、ググってみたら確かに出していた。しかもTVとかにも出て、元気じゃねーか。
Jリーグにいるじゃないですか、広島系の優秀な人物たちが。川崎(フロンターレ)が最近までお世話になっていた風間さんとかもそう。
この、東京圏でも大阪圏でもなく、広島。割と多いんです。しかし、なぜ広島なのか? そのルーツとなった人物の伝記。著者があの木村元彦だけあって読み応えも満点で、なおかつ素直に読める。オシム本、我那覇本に引き続いてこれとは…ベストスポーツノンフィクション率が最も高い著者だね。少なくともサッカー系ではぶっちぎりだろう。
英語についての本。著者は論文の英文校正をしているみたい? 本業は大学の先生なのかな。序盤から度肝を抜かれた感じ。aとtheの使い分け。日本人にはわからないわけだよ。英語の人は単数か複数か不可算か、カテゴライズしてから物事を考えるらしい。つまり名詞にaやtheがつくわけではなく、aやtheに名詞がつく…これは日本人には理解不能だよ。男性名詞とか女性名詞とかもそういう考え方の人々が話す言葉ということなんだろうと思った。
よく噂には聞いていたが、なかなか手をつけられずにいた、割と最近のSFの名作。まあこれが良くても新作を読める可能性がないんじゃなぁ…という気持ちもあったんだけど、読んでみた。評判通り、良い。考えさせられるし、何よりもストーリーに引き込まれる。
実は恥ずかしながらこの本を読むまで著者の名前を読めなかったんだけど、「けいすう?」「けいなんとか?」という感じで思っていた。「けいかく」ね。ひとまず次の「ハーモニー」も読むことまでは心に決めた。
脳梗塞にかかり後遺症に苦しむライターが、自分の様子を描く。つとめて明るく書いているので安心して読めると思います。ただ苦しいは苦しいんでしょう。私も病弱ではあるので、病気や後に及ぶその影響については少しは分かった気でいますが。
自分の分析に加えて、他人の分析も割となるほどと思わせる。彼の妻のことや、これまでの取材対象も似たような状態だったのではないか、という話。まあある程度までは個性であるだろうし、ある程度以上は障害や病気ということになるのだろう。私にも、多かれ少なかれ異常はある。