端的に言うなら、狂ってる本だった。虐待を受けていた少女が殺人鬼になるまでの経過をたどり、フジコ視点でひたすら描写する。殺人鬼フジコという存在がどうやって誕生し育ったのか。これはキツいな。序盤と終盤の描写、物語の外側の話、伯母から繰り返される小言、それらが混ざると?
やはり人を不幸のどん底に突き落とすのは貧乏だな。カネの不安は多くのものごとを台無しにする。肝に銘じなければなるまい。まともな大人が周りにいないキツさもある。子供だけではどうにもならないこともある。この本の主人公に関しては、そもそもカネはあったはずなのに…