Skip to main content

山椒の実

徳は孤ならず 日本サッカーの育将 今西和男 (木村 元彦)

Jリーグにいるじゃないですか、広島系の優秀な人物たちが。川崎(フロンターレ)が最近までお世話になっていた風間さんとかもそう。

この、東京圏でも大阪圏でもなく、広島。割と多いんです。しかし、なぜ広島なのか? そのルーツとなった人物の伝記。著者があの木村元彦だけあって読み応えも満点で、なおかつ素直に読める。オシム本、我那覇本に引き続いてこれとは…ベストスポーツノンフィクション率が最も高い著者だね。少なくともサッカー系ではぶっちぎりだろう。

後半は岐阜の社長になるんだけど、この岐阜ってのが地域的な特性もあったため、それまで不義理の限りを尽くし、メチャクチャな放漫経営をしていたクラブ。彼は立て直しに奔走するんだけど、最後は裏切られて負債を丸ごと押し付けられてゴミクズみたいに追い出されるんです。えっ? その顛末についても記している。

FC岐阜はとりあえず…ひどいクラブだな。読んで、そうとしか言いようがない。どうしようもない。