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山椒の実

Category: English

楽天が英語を変えた (セダール・ニーリー)

楽天の英語公用語化の影響を分析した話。言語的疎外者、文化的疎外者、二重疎外者、そしてバイリンガルと分類して、それぞれの適応について述べている。まあ調査の結果というか結論は割と単純なもので、最初に述べられている通りで、記述は長いんだけどずーっと同じことを言っているようにも思えてしまう。

  • 言語的疎外者→大変だけどがんばる
  • 文化的疎外者→楽勝だと思ったけど文化が侵略される
  • 二重疎外者→最もスムーズに適応する
  • バイリンガル→死滅する

言語と文化は可分なもので、英語化したから欧米の文化になるかというとそうでもなく、日本文化が輸出されることになる。楽天は日本企業だからね。企業の中ではコミュニケーションが活発になった効果が大きくて、メリットは絶大だったろう。しかし楽天は朝礼があって毎週CEOが演説を打つとか…すげーな。日本企業でもいまどき普通やらないよそこまで。

日本人の英語 (マーク・ピーターセン)

英語についての本。著者は論文の英文校正をしているみたい? 本業は大学の先生なのかな。序盤から度肝を抜かれた感じ。aとtheの使い分け。日本人にはわからないわけだよ。英語の人は単数か複数か不可算か、カテゴライズしてから物事を考えるらしい。つまり名詞にaやtheがつくわけではなく、aやtheに名詞がつく…これは日本人には理解不能だよ。男性名詞とか女性名詞とかもそういう考え方の人々が話す言葉ということなんだろうと思った。