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山椒の実

脳が壊れた (鈴木 大介)

脳梗塞にかかり後遺症に苦しむライターが、自分の様子を描く。つとめて明るく書いているので安心して読めると思います。ただ苦しいは苦しいんでしょう。私も病弱ではあるので、病気や後に及ぶその影響については少しは分かった気でいますが。

自分の分析に加えて、他人の分析も割となるほどと思わせる。彼の妻のことや、これまでの取材対象も似たような状態だったのではないか、という話。まあある程度までは個性であるだろうし、ある程度以上は障害や病気ということになるのだろう。私にも、多かれ少なかれ異常はある。

私の奥さんの奇行についてもこういうのがあるのかもしれないなぁと思わざるを得なかった…とか書くと超絶怒られそうだねw

戦争の危険が極小となった現代日本に生きて、自分は事故か事件か病気か老衰で死ぬのだろうが、これまで病弱だったこともあって多分病死すると思うんだよね。そういうときに幸せに死ねる病気というのは何なんだろうかと思ってしまう。脳梗塞はとりあえず…辛そうだな。