巻島対リップマン。あのリップマンも年貢の納め時か。前作ではずいぶん謎めいていたけど、今作では最初から主人公感が全開だから、ちょっと寂しくもなりつつ、楽しく読めた。
しかしこれ、巻島もクビにはなるんじゃないか? どうだろう。
巻島対リップマン。あのリップマンも年貢の納め時か。前作ではずいぶん謎めいていたけど、今作では最初から主人公感が全開だから、ちょっと寂しくもなりつつ、楽しく読めた。
しかしこれ、巻島もクビにはなるんじゃないか? どうだろう。
小さな街の神隠し事件、目撃されたピエロ、そして…ミステリですね。
あとは、あれだ。「ためつすがめつ」の用法をマスターしたいなと思った。序盤になかなかの頻度で出てきた「ためつすがめつ」。私はこれまで「ためすがめつ」だと思っていた。ググって意味を知る。なるほど…こういう小説でしか使わない表現で、自分がこの語を使うイメージは、ないんだが。英語だと「scrutinize(精査する)」? 初見の語だなあ。
内容は少しずつ読者に衝撃を与えていくスタイル。なかなか狂気的でもあり良かったが、人物の名前が覚えにくい。何度も登場人物リストを参照するはめになった。似た名前もいるし、性別とかも混雑している。だいたい皆さんおかしなことになってるし。
SF短編集とエッセイ。全体的には、人間の体がテーマかな。なかなか良かった。とは言え、気持ち悪さはすごくある。昔読んだ、樹上生活するSFを思い出した。なんと言ったか…
途中に挟まれたエッセイを読んで意識したけど、黒人女性なんですね。SF作家は白人男性が圧倒的に多く、今でも非常に珍しいらしい。けど。実際SFには和モノ洋モノの区別はあるし、それこそチェコSF集なんかにも手を出したこともあったけど、性別や人種はあんまり気にしないで読みたいものだな。特にSFというジャンルはそうなんじゃないかと思う。地球の人類は種族としては1つで、人種という区別はそれ自体が科学的なものではないわけだし。その外側に意識を向けるような内容のSFであれば、なおさら。
若い人との座談会を本にしたもの? かな。小学生から大学生までを相手に京大の先生が指揮を取って、食べるということに関する哲学的なことを語り合う。
さすがにまとまりはないけど、割と面白かったな。大学の先生らしく、いろんな本の紹介があったりして、興味深いものがいくつもあったので、いずれ読む本リストの拡張がはかどったよ。たまにはこういう本もいいよね。
現代日本でトップクラスにやばい奴の本。そういえばおれはAとA2は見たしA3も読んだんだよなー。下山事件のやつも。けっこうファンなんじゃん…あとプロレスのヒールの本もこの人のやつを読んだ気がするな(あるいは違う人の本だったかも?)。良い著者に特有の、醒めた狂気を感じさせてくれる。そういう雰囲気をまとう人物たちがいて、その中で森と名のつく3大人物が森勇介と森達也、あと一人は?(元首相とか?)
そんなことはどうでもいい。この本だよ。生命とは。人類とは。謎だらけの糸をたぐり寄せようとしてさまよう。一線級の研究者にインタビューを続けていく。
ハードSF。火星と地球を舞台にした、対照的な双子の兄弟の話。都合の良すぎる設定もあったが、なかなか良かった。30年前にこれが書かれているとは、すごいな。
ちょっとキャラクターが一方的に過ぎないかな、というのはあったが、ハードなSFとしてはかなり出来が良かった。しかし、この本が書かれた頃も私はSFは少し嗜んでいたはずで…若い頃に読みたかったな。
あの本ですね。Twitterのタワマン文学系というか、東京と慶應のすごい人ね。(←っていう紹介が合ってるかどうかはアレだけど)
熱心な読者でもないので、どれが書き下ろしかはよくわからない。前提知識がなくても楽しめるけど、紙の本にすると不自然さはあるかもね。段落の長さとか。
最後の方の東京の土地を毒舌で語り続けるところで唐突に自分の家の近所の話が出てきて笑ってしまった。慶應なら東急線で川崎市が出てきてもいいだろうと思ったんだけど、そこでオチに使うかな。俺たちのホームタウン、新丸子を。川向こうだと思ってバカにしやがってw
当時たいへん話題になっていた、MINORIの本。魔境ですね。ハラハラドキドキ、ワクワクが止まりませんね。
みずほに送られてた人っていうエンジニアも見たことがありますけどね。規模を考えると、この業界でみずほのアレと関わったことがある人を一度も見ない、ってのが逆に珍しいのかもね。まあ、思い出したくないっていう雰囲気は感じましたが。みずほ帰りの男は自分からそうとは言わないもので。
なぜそこまで難易度の高い仕事になってしまうのか。コンウェイの法則を顧みるまでもなく、組織の編成がおかしいんじゃないか? という推測は当然出てくるわけだが…そしてその問題点が改善されたという記述はこの本にはなかった。
外科医が医者の世界について語った本。まあ読み物としては普通に読んだかな。自分にとっては、それだけだった。文章は読みやすかった。
自分は何を考えてこの本を読もうとしたのか。それが思い出せない…
第2次世界大戦の直前に宇宙人がやってきたら? というSF。あの「星系出雲」を書いた人だから、凝った設定、手探りの理解、本格的な考察が続く。これも全5巻と長いが、飽きずに読める。
しかし5巻は急転直下だったな。宇宙という設定上、時間軸はバグっているが。
ただこれ、登場人物がちょっと覚えるのが難しいよね。シンプルに数と役割が多いのと、久しぶりの登場が多いので。