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山椒の実

Category: Company

退職代行 「辞める」を許さない職場の真実 (小澤亜季子)

読点が気になる文章。シンプルに読点が多すぎて逆にのっぺりとしてメリハリが…ここ数年かな、割と多いんですよねーこういう文体。文字も大きめだし、もしかしたら老人向けの本なのかもしれない。この種の文体の流行り廃り、分析してくれてる人とかいないかなー

それはともかく、この本の内容は退職代行を受け付けている弁護士の述懐。家族や自分の事情を記述しつつ、自分のビジネスについて説明を加えていく。なかなか興味深く読めた。もうちょい本格的なやつを読みたかった? そんな気もするが、弁護士で事業者である人が実感を持ちつつ書いた内容という価値はあるだろう。この本が書かれたのは今から5年前か。退職代行もだいぶ市民権を得てますからね。

残念な職場 (河合薫)

クソコンサルがダメな客をこき下ろすだけの趣味の悪い本だと思って、そういう趣味の悪さも実は嫌いじゃないんだよな、と思って借りたんだけど、意外と悪くない内容だったのでは。

まあでもフワフワしてる感じはしたなあ。あんまり内容が頭に入ってこなかった。SOC(Sense of Coherence)ってのが最近のメンタル系の流行り? なんですかねえ。

昨日と同じ今日がある。今日と同じ明日がある。

それじゃ向上心がないじゃないか! 毎日成長しろよ!! という考えがダメなのか。安心を感じないといかんのか。

ノーサイド・ゲーム (池井戸潤)

社会人のラグビーチームを舞台にした物語。それっぽい舞台設定と登場人物。なかなか面白かった。

現実ではスポーツの集客に関してはもっと苦労するんだろうな。ラグビーの試合は私もだいぶ昔に何試合か見に行ったことがあるけど、私のような「にわか」が行くような人気カード・ビッグゲームということもあるし、そこそこ集まってたよ。ただ屋外で寒い時期にやるので、普段の集客は厳しいんだろうなと思った。

よほど大きな出来事がない限り、サッカーでもバスケでも1シーズンでいきなり観客が倍増というケースはほとんどないと思う。ただ小説ではちょっと頑張ってすぐに結果が出た方が痛快だから、こういう描写もしょうがないかな。