この直球タイトル。序盤でタイトルに対する回答がある。実際は検挙されることはほとんどないが、高レートでやると捕まることもある。私の場合はセットで低レート(テンゴのゴットーとか)でしかやったことがないので、捕まるケースではなかったようだな。まあやってた頃は捕まる危険性なんて全く感じていなかった。リャンピン東風戦で捕まった蛭子さんも略式起訴で罰金10万円という処分だったらしい。そもそも悪事じゃないんだよ。
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突然、異世界に移ってしまうSF話。これがそういう説明では言い切れないほど書き込み量もあって、本としては分厚い。しかし読みやすくて内容もある。ストーリーの流れ方もスムーズかつドキドキ感を忘れさせない。これには思わず一気読みですよ。非常に良い読書体験だった。
まあ突然と言っても世界で見ればちょくちょく起きていて、人々の間にもある程度の備えがあるわけ。言わば裏側と入れ替わる形なんで、過去に裏返った地域の情報が出回っていたりする。日本でも、久米島が裏返り、次に大阪が丸ごと裏返ったりしている。その中で関東の狭い町内だけが裏返ってしまった…そこでどうする、という感じになる。物語としては表の日常や人生があって、徐々に裏返る設定が明らかにされつつ、それは起き、そして…
ハードラーとして活躍した為末の本。100mを諦めてハードルに転向してトップアスリートになった経験をもとに、人生とは取捨選択であると説いた。頑固になるのではなく、自分に向いてることをする勇気を持てと。100mは彼にとって夢で、通用しないと悟って諦めたわけだ。で、高校時代の監督の助言を元にハードルをやってみたら、やっぱそっちのほうが向いていた。諦めずにやってたらやがて潰れて、何者にもなれなかったろう、という実感があるんだろうね。
代表的な細胞内小器官であるミトコンドリアに魅せられた研究者が、これまでの研究成果を一般向けにまとめた本。一線の研究者が研究内容について書いた本ですが、普通に書かれているので、あまり退屈せずに読めると思います。
10年以上前(2002年)に書かれた本なのでかなり古い話だろうと思うのだが、充分に興味深い内容。ミトコンドリアは酸素を使ってエネルギーを作り出してくれるのだが、元は現在の生物の祖先に取り込まれた生物だった、子供は母親のミトコンドリアを受け継ぐ、というくらいの知識はあった。ミトコンドリアはいろんな病気の原因という説をたびたび立てられていて、この著者はそれにまつわる様々な真実を明らかにしてきた。
フランス革命を描いた本。私のこれまでの人生ではフランス革命についてはあまり興味を持たずに過ごしてきた。そんなこともあって、もともとの知識が歴史の授業と「スカラムーシュ(ラファエル・サバチニ)」を読んだ、くらいしかなかった。「ガリア戦記」を受けてガリア(フランス)のその後の激動と言えばフランス革命だろうということでこの本を読んでみた。
まず言えるのは、この本は退屈せずに読める。これは非常に重要なこと。
読み進むにつれて、それまで私はフランス革命というのは単に資本家が王から権力を奪った事件、という理解だったのだが、これが真に革命だったのだ、ということが分かる。フランス革命はナポレオンの登場で終わるけど、フランスの歴史はその後も続いていて、読後にいろいろ調べてみたらかなり面白い。フランス、完全に近代ヨーロッパの主役じゃないですか。思想的な部分も優れている。
就職活動の採用側を描いた小説。ドライな描写、短めの文章、展開早めでエンタテインメント性を高めた感じ。なかなか楽しめた。
主人公が同棲相手を切ったときの嫌味な感じは著者の実体験か何かかな。あれはムカつくよねぇ。あんまり感情がない人が主人公なのだけど、時折見せる人間の感情、そして学生との勝負に負けて、ラストにつながる。
ラストの暗喩(?)もなかなかのもの。そう来たか。そういうテーマだったんだこれ、と最後に気付かされる。
いわゆる「IT戦士」として人気を得ていたITmediaの(元)記者の記事を中心に2007年にまとめたもの。解説も2007年時点のものなので、古臭さは否めないところ。2つの時代(元記事の時点と解説の時点)の当時を交互に思い出しながら読むしかない。はてな押しが激しいがまあ、当時はそういう感じでしたしね。
おおまかには、ネットに救われた個人を描くシリーズ、と言えばいいのかな。クリエイターとかブロガーとかビジネスが不得手な起業家とか。
デジタルガレージの社史みたいな本、ということだが、インターネットビジネスにおける日本のエース、伊藤穰一(Joi)とその仲間たちの昔話や座談会記録みたいな本。前半部がデジタルガレージの社史っぽい文章で、後半部が座談会。
ファーストペンギンというのはよく言われる言葉で、海に飛び込む1羽目のペンギンの勇気を褒め称える言葉。餌を得るために恐怖を振り切る。ためらいなく先陣を切る勇敢さを評する表現。
前半部はさらっとしたものだったけど、それなりに楽しく読めた。IT業界らしく、めまぐるしい。栄枯盛衰。カカクコムや食べログは一線で続けてるけど、infoseekは楽天に移ってからはさっぱり? テクノラティは以前は私もよく使ってたけど(日本版は)今はサービスしてない。ブログ検索はGoogleのやつもほとんど死んだも同然になってるし、流行らないんだろうな。kakaku.comがビジネスになって買収された流れは当時けっこう衝撃あったよね。
田舎の山奥の段々畑(棚田)、限界集落と化した地区を再生させようと奮闘した役人の話。意地悪く読もうとする自分と素直に感心しようとする自分がいた。
例えば、限界集落で子供が消え、保育施設もなくなった。そこに30代の夫婦が入ってきて、何年かぶりにその地区で子供を産んだ。地域のみんなで関心を持って協力する。まあこれ美談なんだけど、子供は子供が好きなんで、まわりが大人だけってのは私にはちょっと抵抗が…。それにこの地域には小学校とかもないんじゃないか、と思ってしまうのだ。このあと小学校進んだらどうするんだろう。隣町まで通うのか…そもそも隣町にも子供はいるのか…隣町って何キロ離れてるんだよ、みたいなね。私も小学校は田舎(と言っても田舎の中では都会なほう)で、家からはかなり離れていたという記憶がある。いまGoogle Mapで測定したら、直線距離で2km。小学校低学年の足だと1時間くらいかかるかな。大人でも毎日徒歩30分の距離は遠いと感じるところ。今なら走れば10分もかからないか。この話のように山奥だとアップダウンもあるし、距離ももっとありそうな…。足腰は鍛えられそうで、自分はもともと足腰強めだったから苦にはならなかったが。
15年前の殺人事件を、記憶を頼りに解決しようとする話。さすが「身の上話」を書いた佐藤正午。図書館で借りて、返却期限が迫っているのにもう一度読もうとすらしてしまう。主人公はいったい何者なんだ、というのはあるし、この女は結局どうなるのか、というのはあるんだけど、それもまた趣がある。まあ普通の人なんだけどね。普通で終わっていいのか、というね。
15年前、というのがキーになるのかなと思って読んでいた。殺人事件の時効が15年というのは今はなくて、昔の制度ではあるのだが、そういう設定なのかと。で、時間差があるので片方が時効になってもう片方が…みたいな展開になるのかと思ったんだよ。