江戸時代の大名間の格差についての解説本。ランクがかなりはっきりしていたらしい。ふーん…と、実感なしに豆知識が増えていく。非常にこう、なんというか、、、めんどくさい世界だったんだな。
長く続けていくことばかりが目的化すると、こういう儀礼みたいなものが重視されてしまうんだろうな。現代は実利が全ての世の中になっているので、儀礼は貶められ、どんどんなくなっていく。それに抗うことはできないのだ。
江戸時代の大名間の格差についての解説本。ランクがかなりはっきりしていたらしい。ふーん…と、実感なしに豆知識が増えていく。非常にこう、なんというか、、、めんどくさい世界だったんだな。
長く続けていくことばかりが目的化すると、こういう儀礼みたいなものが重視されてしまうんだろうな。現代は実利が全ての世の中になっているので、儀礼は貶められ、どんどんなくなっていく。それに抗うことはできないのだ。
ユニコードの標準化の前線で頑張っていた人の話。小学館の編集者からジャストシステムに移って、ユニコードコンソーシアムへ。
すごい話が多かったな。異体字セレクタのところはこの人の仕事みたいですね。今ではユニコードは絵文字も取り入れたりしてますが、そこでも異体字セレクタはかなり活躍している感じがあるよね。
こいつの副作用? だと思いますが、環境によっては濁点が2文字扱いになって、濁点のひらがなを書いてからbackspaceを押すと濁点だけ消えるという状態になったことがあります。MacとかPDFとかで顕著だった気が。これはこれで便利だったりするのかなと悩んだりもしました。慣れるべきか、慣れられるワケがないのか。あと中華フォント問題とかね。中華フォント問題はエンコードとは関係ない? 話だけど。
例の「爆撃聖徳太子」の人の出世作(?)。同時代人が戦う。日本人にとっては夢の対決。躍動感がすごい。SF要素が強いかな。SF的な考証がなかなか楽しい。なるほどー、そういう解釈ならありうるなー! みたいな。
というわけで、かなりスペクタクルに楽しめた本だった。こういう趣の物語って、いろいろあるよね。源義経=ジンギスカン説とかさ。そういや長嶋茂雄=源義経=ジンギスカンだったという時代考証放棄の凄いやつも、若い頃に読んだことがあったなー。歴史SFはこういうのだから。
NHKの番組の内容を書籍化したもの。だけど、すごい本だった。こういうのがあると別にNHKから救われなくてもいいよなーなんて思ったりする。そういや一人暮らし時代はNHKと契約してなかった日々が長かった。最後の方に地デジになった時にやっと契約したんだったかなw だって当時ってスカパー! 以外ほとんど見てなかった頃だもん。今はDAZNとYouTubeとAbema? 地上波/BSは家族がよく見てるから、いいけど。
聡耳のあいつ・聖徳太子と小野妹子が飛鳥を、高句麗を、そして隋を駆ける。世界を股にかけて暴れ回る痛快活劇…非常にバカっぽいけど楽しめた。娯楽。
戦う相手は史上最低を争う隋の煬帝だからなあ。一応今は賛否両論あるのか。強大極まりない帝国をあっさり自滅させた暗愚な皇帝だということが知れ渡っているから、読んでて戦力差も気にならないな。
唐突(でもないんだけど)に出てくる十七条憲法で機先を制する技(?)には感心した。
会社の会計の歴史を物語を交えて総覧する本。割といい本を読んだなというのが感想。感動とは遠いが、十分重厚なテーマを十分ライトに語る。そのギャップもいい。
読みやすい文章で世界の経済と文化の歴史が語られていて、まあ単純化されすぎている面はあるのだろうけど、記憶に残りやすいし、悪くないと感じた。ダ・ヴィンチからビートルズまで。技術の進歩、文化の進歩、会計技術の進歩。その全てが人類の歩みを助けたワケだよ。時代と、地理ね。それが世界観というか、世界を認識させてくれるというか。大袈裟に言えば、「目が開いた」って感じがする。それが読書の快感というものだよね。
アメリカの建国神話の新説? 新説なのかどうかはよくわからないが…割と楽しく(?)読めた。
高校生の頃に(子供向けの)アメリカの歴史の本を読むという英語の授業があった。自分にとっては割と難しかったんだけど、そこで大体どういう建国のされ方をしたかというのを知った。だいたいね。なぜかピンポイントで「プエブロ」という単語を覚えているのはそのせいだ。逆に世界史の一部でアメリカ史を習った記憶はないんだよね。まー私立の付属校だったから、カリキュラムが標準からは外れてたみたいで。
今となっては問題視されそうなタイトルではあるが、植民地時代の朝鮮半島の住人へのインタビューをまとめた本。名著『私のように黒い夜』の巻末の同じ出版社が出している本の広告にあってなかなか面白そうに思えたので、これも読んでみたわけ。
中身はかなり興味深い。朝鮮半島を植民地にしていた時代の話って、色々な政治的な色がついたせいであまりちゃんとリアルな様子を伝えたものがないんじゃないかっていうのは確かに、ある。この本にはその、それぞれの人物にとってのリアルが記されている。そこから読み取れることは多い。のんびりと中世を過ごしていた朝鮮人を、とても植民地経営が上手とは思えない日本人が支配する。本国と近すぎるというのもあったと思うよ。民族的にも近いし、上下関係で接するにはそれまでの歴史の関わりがありすぎた。文化的には朝鮮半島の方が進んでいた時期が長かったわけだしね。
とりあえず、凄い本だった。こういう本が読みたかったんだよ俺は。そういう、冒険でもあり正義でもあり歴史でもあり…まさにこれぞ名著。生きててよかった。
第二次世界大戦でゲシュタポのコロスリストに載り、日本軍とも戦った白人の英雄が失明し、小説家となり、視力を取り戻したのちにやったこととは…薬と顔料で皮膚の色を変え、黒人として生活を体験して日記を公開するという…行き先は、人種差別が激しかったころの、その中でも最も苛烈な米国南部。何が起きたのか。のっけから興味津々よ。記述が生々しい。現代にも通じまくる。すげーわこいつ。マジで。私はなぜ今までこの本を知らなかったのか。
「人種」とは何かを説明した本。そもそも人類は現在、他の旧人をことごとく滅ぼした新人のみになっているから、種族は1つしかないんだよ。他の動物に比べて広範囲で交配を繰り返してきたため、多様性も少ないみたい。まあつまり、ほぼ同じだ。何が同じで、何が違うのか、という話は非常に微妙な話になる。
それで、では指輪物語のエルフやドワーフ、ホビットは種族なのかどうかという話に…はつながらなかった。そういうファンタジーの世界の話ではなく、リアルな学術の話が続く。