ウェルテルっつーのも珍しい名前だね。ウィリアムとかヴィルトールとかの読み方の一種かな? そしたらあだ名はビル? 少し調べると、ウェルターとかヴェルタースオリジナル方面らしく。なるほど。相手方の(シャル)ロッテがロッテの社名の由来になるほどの大きな経済効果をもたらしたこの本を今、読む。250年の時を超えた、今ね。ネガティブ面としては、多くの恋に破れた若者を自殺に追い込んだ事実があり、ウェルテル効果、みたいな名前がついているようだ。ふーん。
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衝撃的なオープニング。鼻に正露丸で開幕とは。東京と言えばタヌキですからな。ガスサポもそう言ってる。
繰り広げられるタヌキ・クリプティック…ニンジャの世界…末広がり…徳川幕府を倒したのは果たして…謎が謎を呼び、推理が推理を推理する。商店街を股にかけた連続殺人事件の解決は意外なところからやってくるのだ。
最初は地域の広さに対して登場人物が多すぎだろうと心配になったが、最終的にはたいへん面白かった。唐突とも思える謎解きも良い。そっちからか。怪しさはあるけど、こいつに解かれるなら謎も本望と言えるかもしれない。
先日の事典には書いてなかった症状だが、まあ起きうることは起きるんだな、と思わされる。生まれつき骨が弱い障害とともに生きて出産や子育てをしてきた女性の自伝。骨形成不全症というらしい。
身長はともかく体重が20kgのサイズ感。それで2人産んだのはスゴイな。さすがに帝王切開だけど30週超えるまで大きくしてから、2kg以上ある赤子を産み落とす。驚異的だ。
結婚時の相手実家の反対や、夫婦別姓の困難さも書かれていた。誰でもそうだが、そういう時は強行突破しかないんだよなー。ためらわずにそれができるやつが強い。本の中では存在感に欠けるが、この人のパートナーはかなり強かったのかもしれない。あとは、ヘルパーさん関連の事情も書かれていて、割と参考になる。事務所経由じゃなくて直接見つけたほうがいいとか、費用負担とか、そういうやつ。
科学に関する百科事典のようなもの。1000項目だから、千科事典か。1000項目に絞って軽く説明していく。密度やバランスがちょうど良くて、これを入り口に興味のあるジャンルを掘っていくのも良いだろう。出版自体は2015年とあるけど、翻訳がその時期で、原著はもうちょっと前な感じで、訳註で補足があったりした。翻訳からも10年経っているから、状況はだいぶ変わってるのかもしれないが、自分が不勉強で、現状どこがどのくらい進んでいるのか判別できない。
不確かなまま始まる今日は…なんだと言うのか? 宇宙レベルのいつも通りの日々。三体で学んだ暗黒森林仮説が冴え渡る。これジャンルをSFを呼んでいいのかどうか…
奇人の先輩との交流からの宇宙人艦隊との音声通話が映像になって最終的には…どうなんだろうな。このくらいのラストがちょうどいいのかな。中高一貫教育の果てにしては銀河を股にかけたスケールの大きな話になるんだが、スケールが大きすぎて最後はバグってしまう感じか。距離が遠すぎて無理がある。三体を受けて語られはじめた物語としては少しティーンズ向けに寄りすぎだよなあ。
推理小説の短編集。少しブラック寄りか。後味の悪さがキモ。それぞれにキレがあって良かった。
中では、最初の家庭教師の営業の話が一番良かったな。狂気に次ぐ狂気。こんなんばっか読んでたらこっちも気が狂うな。たまに読む分には、悪くない。
鬱屈のあまり一日中スマホに向かってキチガイじみた呪詛を撒きつける。そんな人生を送るワタクシが青空文庫にあるやつを読んだ。ケンコー! いいぞ、奥ゆかしい!! ト・ゼン・ソー! ト・ゼン・ソー!!
その実態は700年前のオッサンの上から目線人生訓ブログ。と表現すると途端にクソ文章に思えるから不思議だ。書いてるのが現代人だったらマジでクソもクソ、大グソだよ。SNSだったら誰も顧みないだろう。良くてプチ炎上か。それが古代人というだけで尊ばれるのは…なんかオレたち騙されてないか? 何が書いてあるかより、誰が書いているかが重要。オレはそういう価値観では生きていないはずなのに。
孤独を愛するこのオレが。死に場所を選べるとしたらやはり生者のいない、象の墓場のような場所だろうな。先人の白骨に囲まれて力尽きるやつね。
実際はどうなるか。いまだ分からぬ。ありふれた事故であっさり死すかもしれないし、悪運を駆使してボケてなお生き続けてしまうかもしれん。体育会で脳筋やってた若者時代があり、無駄に体力だけ残ってる可能性あるしな。
この本は男性の自殺について分析している。特に白人の長男が危険だが、それに限らず女性に比べて男性の自殺は多い。それも、孤独にさいなまれた自殺。なぜそうなるのか。なぜ男性なのか。
テーマ自体は韓国の船舶事故にまつわるあれこれ、だが、素材は医療系SF。実在の事件や事象からのシームレスな虚構に移る。油断して読んでいたら、途中でさすがにこれは、となって、どこからが…と。そういう技だな。IPS細胞時代のフランケンシュタイン。そんな感じの物語。この技術があれば、余裕で不老不死達成できるじゃないか。革命的だ。頑張れ人類。
途中で気づいたけど、これ何か他の作品の続編ですよね。いきなりこれを読んでしまった。間違ったかな。執拗な食べ物シーンと女子高生乳首描写は何の意味があったんだろう。それ以外のシーンがあっさりしすぎているので対比がすごいんだ。そしてラストまで読んでも無意味だとしか思えなかった。
冒頭の一文がこのタイトル縛りで、ホラーテイストが多めな、若手作家の競作集。それぞれかなり短い短編で、人数増やせばいいってもんじゃねーぞ、と言いたくなる。クローズがあっさりし過ぎなんじゃよ。余韻がムリヤリ作られてるっていうか。
中では、ぷにょぽんの話が良かったかな。頭一つ抜けていた。良かったっつっても、どうかと思うけどさ。多才すぎるぷにょぽんがすごかったからさ。歴代最強野球部キャプテン設定が活きる。推薦てことは成績も割と良かったんでしょう? 行け、ぷにょぽん。ぽんぽん王国を背負って!