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山椒の実

5つの戦争から読みとく日本近現代史 (山崎雅弘)

日本の明治以降の戦争の背景について解説した本。日本側の視点と、世界からの視点を比べた総合的な解説で、学生時代の教育の過程で蔑ろにされてきた近代史について教養を貯めるにはちょうどいい感じがするな。この種の本の1冊目に読む本としては悪くない選択になるだろう。

衝撃的な内容があるわけでもなく淡々とした解説が続くので、眠くなるかもね。自分は正直、中盤は眠くなった。しかしまあ、日本ってのはこの頃はまったく戦闘民族だったんだな。チャンスさえあれば誰にでも噛み付くっていうね。

構成としては不平等条約に始まり不平等条約に終わるという、割とまあなんというか、自分の現状歴史認識の通りの内容だった。なるほどそうだったのねと思わせられた部分も散りばめられていたので、読む価値は、あったかな。日本の右翼として扱われる人々がなぜ親米(隷従主義)なのかという、自分にとっては長年だった謎についても、理解できた。ほんと、違和感あったからね。