日本の司法の闇を知り尽くした法律家が、その闇の闇たる部分を解説した書。なかなかすごい。読んで良かった。人質司法というのは、身体拘束をするかしないかを決められる権限を使って不利益を受け入れさせることを迫るという構造を指している。実際自白せずに保釈されるケースは異常に少ないらしい。まあ自白したからって保釈が認められるとは限らないみたいだけどね。
ひとたび被疑者となったら、何の武器も防具もなし、スッピンで戦わなくてはならないのか。恐ろしいな。まあ、これが「中世」と表現される状況なんだなあ。その異常性を認識しない市民が多いというのも違和感があるよね。なんかの術にかかってるのか?