Skip to main content

山椒の実

Category: SF

私たちは生きているのか? (森博嗣)

とりあえず「顳顬」が読めなかった。読めます? 通信装置の一種だそうですが。

ウォーカロンという人造人間のような存在がいて、日本の研究者が飛び回り、人間は生殖機能を失い、永遠の生を生きる…という舞台設定で村を訪れた研究者御一行。そこで出会った偽黄門様の出現に視聴者もビックリ。その印籠、タイポってますよ?(途中から嘘ですスミマセン)

やってしまったよ。多才多作の著者による、複数のシリーズに渡る長大な世界があって、そのうちの終盤のシリーズの、第5作目をいきなり読んでしまった。なんという迂闊。まあ嫌いじゃない内容ではあるので、これ最初から読もうか、どうなのか…最初ってどの最初? シリーズの最初か、インターシリーズの最初の最初?

オーバーロードの街 (神林長平)

著者らしさを前面に出してくる話だった。今回の小道具はパワーローダー。それを使った、世界的親子喧嘩。

主人公、早死にするんじゃないかとヒヤヒヤしたけど、なかなかしぶとかった。すごすぎる名前のせいで、フルネーム呼びが続いた。面白がってるのか? 挙げ句の景太とは。

しかし、これってどこで世界が変わったんだろう。最初からか? 自分にとっては、いつの間にか変わっていた。

アメリカン・ブッダ (柴田勝家)

SFの短〜中編集。いやワリと傑作寄りだなこれは…。めちゃくちゃ面白かった。すげえペンネームだけど。実在の歴史上の人物をペンネームにするのっていいんだっけ? 心配になってくる。

で、この本としては、特に表題作がやっぱりSFとしても大きな物語としてもいいと思った。最初のスー族の話も悪くなかった。最近の日本SFはこんなすんげえことになってるんだな。昔の本ばっか読んでられねーぞ。他の本も読みたいなー

GOEMON

いやー面白かった。中世歴史改変SF? というジャンルでいいのかな?? その辺はよくわからないけども、アクションもいいし。ちょっと安っぽいと感じる風景もあったが、十分にかっこいい。

問題があるとしたら、「人が死にすぎ」という点かなー。登場人物もほぼ全員死亡、モブも大量死…挙句、最後にあんなこと言うのかよと。

ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク

また深夜に映画を。

  • ジュラシックパークの映画シリーズの2作目
  • 妙に共感できない登場人物が多い。人が死にすぎる
  • 途中から、ゴジラ上陸みたいになってた
  • 暗いシーンが多かった。夜ばっか
    • 暗い画面の方が映像の粗が出にくいとか、そういうのがあるんだろうか
  • こないだ見た3の方が良かったな…
    • まあ映像技術もそうだし、ストーリーもそう

ジュラシック・パークIII

サブスク動画サイトと契約したので、映画を見ました。映画のラインナップは実際貧弱なんで、あんまり見ないだろうなーとは思ったが。まあ気軽に見ていくので、気軽な感想を。

  • とりあえずでかい恐竜が動くのが楽しい。この時代にこの映像美。映像作品として純粋に楽しめる
  • ヴェロキラプトルの新解釈。あそこまで賢いというのは現実味がある話なんだろうか
    • 建造物を作ってても不思議はないな
  • 島の規模に対して生物が巨大で凶暴すぎませんか、と思った
    • 変温動物だからエネルギー効率は良いのかも
  • とりあえず素人っぽい登場人物のそれぞれのサバイバル能力がすごい
  • あ、夜行性の恐竜もいたのか…と思ってググってしまう自分がいる
  • こういうストーリーで家族の絆みたいなものをテーマにするのは定番なのかな
    • ラプトル側も卵ではあるが家族の絆を見せたわけだし
  • 1とか2は見てないんだけどなー。見るかどうかは未定

マジック・キングダムで落ちぶれて (コリィ・ドクトロウ)

不老不死の世の中におけるホーンテッドマンションの話…どうなんだこれは。技術によって人間が変わるところと、変わらないところがあるんだという感じなんだろうけど、不老不死でそれ気にする? とも思うし、気にする人もいるんだろう、とも思う。

自分はあっさり描かれた前妻のパーソナリティの方がスッキリと納得行くものに思えたなー。やっぱ不老不死ってのはああいう、超越感がないとね! と。

宇宙へ (メアリ・ロビネット・コワル)

歴史改変SF。第2次大戦直後の米国近海に巨大隕石が落ちたと。爆発と津波の被害の末に大量に海水が蒸発し、気候変動により、いずれ地球には人類が住めなくなると判明、必死の宇宙開発が始まる。

女性/人種差別、ナチスに協力していた科学者とユダヤ人…といった、我々が経験してきた過去と、隕石や宇宙開発といった架空が入り混じり、物語が進む。まあちょっと途中からダレた感があるなー。レディ・アストロノートというシリーズものの前日譚(?)のような位置付けの小説だったらしい。地球脱出後の移住先については特に触れられていないが、火星だよね? 違うのかな?? この本自体は月面基地を作り始めるところまでで終わったが。

チェコSF短編小説集 (ヤロスラフ オルシャ Jr. 編)

チェコSFという、日本では珍種に属するジャンルの短編集。よく出版したなこんなの…

いきなりショートショートみたいな感じのもので、これが11本だけ? 解説ばっかだったらどうしよう…という不安感も持ちつつ読み進めることに。いわゆる政治寓話みたいなのが多いですね。P.K.ディックで言えば「まだ人間じゃない」みたいなノリね。現在と地続き感をつけたディストピアSF? 好きでSF書いてるんじゃないのかもしれないな、と謎の感想を持った。

諸葛孔明対卑弥呼 (町井登志夫)

例の「爆撃聖徳太子」の人の出世作(?)。同時代人が戦う。日本人にとっては夢の対決。躍動感がすごい。SF要素が強いかな。SF的な考証がなかなか楽しい。なるほどー、そういう解釈ならありうるなー! みたいな。

というわけで、かなりスペクタクルに楽しめた本だった。こういう趣の物語って、いろいろあるよね。源義経=ジンギスカン説とかさ。そういや長嶋茂雄=源義経=ジンギスカンだったという時代考証放棄の凄いやつも、若い頃に読んだことがあったなー。歴史SFはこういうのだから。