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山椒の実

Category: Kindle Unlimited

マルチの子 (西尾潤)

マルチ(ネットワークビジネス)に打ち込むおかっぱ鳩胸Dカップ女が破滅に向かって奮闘する。いやしかしランク低いうちからフルタイムでマルチか。専業はさすがに厳しいんじゃないか。子供には真似してほしくない人生。

それでもとにかく恋に仕事に、一心不乱に頑張るのだ。仲間との一体感。得難いものがそこにある。怪しさ爆発だけど。しかしこれあとがきを読むと著者の実体験が反映されてるんですね。すごい。シニアスーパーゴールドに、オレはなる!! なりたい。なりたくてたまらない!!!

微笑む人 (貫井徳郎)

これはミステリ? なのか? 謎が謎を呼び、予断と推測で悪人を作ってゆく。最後はさらなる謎が提示される。うーむ。証拠もなく心象だけでこんなことをしていいのか。犯人の内面に迫りそうで迫れずに、しかし迫ったことにして終わる。探偵役が小説家ならそれで許されるのか。そんなことあるのか。もうちょっとちゃんと捜査して推理した方がいいと思うんだよな、推理小説ジャンルなら。状況証拠ですらないってのは、どうなんだ。

ただこれがジャンル違いということであれば、話は別であって。解決しない謎を提示して、消えない残響を読者に残せばそれでいいという話でもある。

竜の医師団1 (庵野ゆき)

竜という、意志のある自然の健康を維持するための集団の話。要素がいろいろある。差別・被差別、自然環境、国際問題、人種、生活、医療、学校、友情、etc…

ちょっとサイズ感がおかしくないか。どうなってんだ。人間のサイズ、竜のサイズ、大地?惑星か?のサイズ。ドラゴンが思ったよりでかいのか、人間が思ったより小さいのか。両方か。

続編もあるらしく、いつか読むかもしれない。

少女たちは夜歩く (宇佐美まこと)

城下町の話。バンコランは出てこない。このタイトル、出てくると思ったんだけどな。何かと不穏で、薄気味悪い話ではあった。UMAが強すぎる。即死ではなくてダメージも感じられず、さらに素早いこともあって抵抗もしづらいよね。

年代的に辻褄が合っていたのかどうかもちょっと分からなかったけど。ホラーってのはこんな感じだよなー、みたいな。

花束は毒 (織守きょうや)

いやちょっと待て、ヤバイヤバイヤバイ。まずいだろそれは。守りたかったその笑顔。ホントにさ。守れるものならね。とんでもねーな。なんという執念。そんなとこでバイトすんなよマジでさあ。

最後の選択はなかなかだった。俺なら…言えない。この主人公のキャラなら、言ってもおかしくない。ドキドキした。

断裂回廊 (逢坂剛)

公安青春物語。あーあ、スペインじゃなくて北朝鮮かー。まあ、そりゃそうなんだけど。

とりあえず、ラストは酷かった。明かせなかった種明かしを無理やりやってページ数を省略したのに、まとまってない…みたいな感じ。序盤・中盤もちょっとなあ。後半の展開で持ち直した気もするけど、ラストが酷かったから、全体的な読書体験は良くなかったな。

アブーバースの妖石術師 (黒崎江治)

ファンタジー。久しぶりだなーこのジャンル。悪くない。怨念の宿った石を使って魔法を操る魔術師、その庇護を受けて長旅に連れ回される逃亡奴隷泥棒。

しかしこの種の物語にありがちだけど、遠くまで旅してるのに、やたらに知り合いに会うんだよな。そんな感じ。

これさあ、原理としてはどうなんだ。石が使い捨てなら再現性的な問題が…訓練は難しくなるぞ。特に強大な石の場合は、効果が分からないまま使うことになりそうだ。コントロールが効かなくなったらどうするんだろう。心配になる。

薬も過ぎれば毒となる 薬剤師・毒島花織の名推理 (塔山郁)

薬剤師探偵…なかなかいいところ突いてきますなあ。神楽坂を舞台に、薬マニアの薬剤師に恋するホテルマン。神楽坂ってそんなとこあったかな。

殺人事件が起きるわけでもないが、小さな事件を解決しながらトントン拍子に話が進む。ちょっとテンポが早すぎるかなあ。それでいて二人の関係は焦らしまくるわけだが。

続編もあるらしい。読むかどうかは未定。