物語の可能性は無限なんだよ。その恐ろしさを教えてやるよ。小説家がそれを語った、そんな感じの物語。
この本では物語とアイテム特性で振り切っているが、共同幻想めいた話はネットにはそこら中に転がっている、実はこれ、実にリアルな話なんだ。嘘も100回言えば本当になる。フェイクニュースだ。何度も言えば嘘になる。それが現実だ。わかったか?
このようなリアリティに不思議な恐ろしさがある話で、出てくる古典の源氏物語の亜種も、それ自体の変遷も、引っくるめて楽しむのがいいんだろうな。死んだ同級生が最後まで死んでたのが残念な感じもした。死ぬ必要あったか? それも物語の構成に影響を与える要素に過ぎないのか。しかし女子大学院生キャラって、流行ってんのかな。前も見たぞ? 今は世間に共感を得られる属性なんだろうか。