芦花公園はロカコウエンなんですね。著者の名前で探すときはアシハナコウエンやアシバナキミゾノではないことに注意しましょう。京王線の駅名でもある。千歳烏山の隣ね。各停しか止まらん。その公園が、今や人気ホラー作家だ。いつ人間に!? なれたのか! 今度降りてみたい駅ナンバーワンの座、争奪戦に名乗りを上げたね、マジで。
殺してくれる謎の美女。描写も丁寧で、そこからの1章のラストが圧巻。一瞬で事件と推理の可能性を否定するのだ。わずかに残っていた可能性が潰え、本格的に怪異が物語を支配する。
芦花公園はロカコウエンなんですね。著者の名前で探すときはアシハナコウエンやアシバナキミゾノではないことに注意しましょう。京王線の駅名でもある。千歳烏山の隣ね。各停しか止まらん。その公園が、今や人気ホラー作家だ。いつ人間に!? なれたのか! 今度降りてみたい駅ナンバーワンの座、争奪戦に名乗りを上げたね、マジで。
殺してくれる謎の美女。描写も丁寧で、そこからの1章のラストが圧巻。一瞬で事件と推理の可能性を否定するのだ。わずかに残っていた可能性が潰え、本格的に怪異が物語を支配する。
明治時代から続くあの現象の報告書をまとめた問題作。いいのこれ出版しちゃって。事件ですよ?
家族がこの名前を名乗り始めたらどうしよう。そんな不安とともに読み進める。日本を長らく蝕んできた、あの。
そのまま現代の闇に続いて終わりかと思いきや、終盤は議論の起きそうな展開に。そういうのを求めていたわけじゃない、という読者の声が聞こえてきそうな。アベンジャーズを意識しすぎたんじゃないか。失敗してないか。
うーむ。暗がりの街の、スプラッターな話だった。誰も幸せにならずにほとんどの人物が死んでいく。ニンジャが出てきて殺せば、まだ良かったのだが。
ちょっとこういう話は嫌だな。ハッピーエンドにならない雰囲気は序盤からあったんだけど、それでももうちょっと手心があっても、良かったんじゃないかな。
これ青空文庫にあるんすね。それもそうか。派生物も多く、その後の人類に多大な影響を与えたホラーSF長編。
物語のスジはもともとは知らなかったのだが、そしてSF超入門を読んであらすじを知ったのだが、なかなかの良さがあった。鳥山明が同じ物語を書けばそれは人造人間とドクター・ゲロになったんだろうし、仮面ライダーとかもその系譜かな。
創造主と創造物。それぞれの苦悩、というテーマは十分に深いから、その大きな流れを伝える一作、という評価になるんだろうねえ。後世の作品はそれなりに縒れるけど、このフランケンシュタインと怪物はどうか。
普通に出来が良くて、現代人が読んでも充分に楽しめる内容だった。読んで良かった。身勝手な天才にふりまさわれた犠牲者と、犠牲者の犠牲者を思うと、悲しくてしょうがなかった。つまりこれ、主人公だけが群を抜いてクソ。
川崎市に伝わる怪談を集めた本。統一感はないし小粒なものが多いけど、それだけにリアリティがある。いろいろ集めて回った成果が見える。なかなか楽しめた。
地元だけに、自分が見知った土地でそういう謂れがあったのかという。まあそういう、地元民向けの本だよねえ。住んでいたあたりで言うと家内橋や金井観音というのがあって、割と血生臭い伝説が伝わっていた。幽霊は出ないが。別の場所で、墓地の近くで幽霊が出るとかいう話は、聞いたことがある。夜間墓地の近くを通りがかることは幾度もあるが、実際に幽霊に出会ったことは、ない。
残穢に使われなかった、短い怪談を集めたもの。それぞれ、後味が独特で、余韻が残る。
まあ残穢が凄すぎて残りカスみたいな扱いを受ける可能性もあるんだろうが、ここに収録された怪談も深堀りしていけば底なしの闇に囚われるのかもしれない。
ホラーってこんな感じなんすか。怖いじゃないですか。どうしてくれる。
怪異が怪異を呼び、著者がそれを丁寧に逆向きに辿っていく。ドキュメンタリーの詳細な調査報告のような。こんなリアリティくっつけて、果たして許されるのか。後味がすごい。
怪談の短編集、呻木叫子シリーズ(?)。もうちょっとこう、夏に読んだ方が季節感が出たかな。まあそんなことはいい。
本格的な理論派のオカルト推理小説? って感じかな。この種の小説にあんまり手を出してこなかったから、どんな出来なのかはよく分からない。娯楽としては、なかなか悪くないと思う。推理小説だけに人は気軽に死んでいくのだが。
オカルトルポの原稿編と推理本編が散りばめられて、原稿では匿名、本編では実名という書き方の違いが文章のリズムになっていて云々…
屋久島でオカルト。まあオカルト小説はこうなるよなあ、という感じの展開。途中、人名を間違えたのではと思える場所があった。
屋久島の雰囲気を感じられるだろうか。将来行ってみたい島ではある。だがモンスターとの戦闘は俺のビジネスじゃないよなあ?
シリーズ第2作みたいなことがあとがきに書かれていた。意味深なエピソードはそれか。記述は露骨なのに、あとがき読むまで気づかない自分の鈍感さを自覚してしまった。
子供の頃に読んでかなり強烈な印象を受けた怪奇的な小説。青空文庫であったので改めて読んでみた。
子供に読ませていい内容じゃないな。印象に残るのも頷けるくらいには、面白かったけどさ。まー当時、子供向けに少し改変があったのかも。
あとどうでもいいけど、先祖から受け継いだような、結婚前からの資産は共有財産にはならないんじゃないかな。戦前の制度は知らないが。まー妾腹の子の扱いは違ったんだろうな。
もし現代の話だったなら、どう書くだろうか。障碍者の描きかたからして、無理だけど。