やっぱ日産ですよね。ゴーン時代以外はパッとしない大企業。私にはむかしお爺さんの教員が「思い切ってダットサンを買って乗り回してナンパしまくった話」を自慢げに語りまくっていたのを聞いていた時代があるんだけど、今に至っても日産車にはそのイメージしかない。ダットサンでナンパでモテモテ。戦前の話だったかな。自家用車というもの自体が非常に珍しい時代の話ですね。しかしお隣の○○さんは老いてもなお元気、みたいな話ばかりする爺さんだったなあ…高校生相手に話す内容だったのか?
Category: Economy
時代の流れにあらがう英国ワーキングクラスの初老男性たちを描いたエッセイ集。解説つき。アマゾン/ウーバー本でも読んだ英国労働者階級の苦境ね。
緊縮財政やNHSの話とか、ブレグジットとか。ある見方だと壊れていく世界だし、逆から見ると正常化しているわけだ。類型はどこにでもある。そんなことを思いつつ、軽妙な文章で楽しく読めた。
英国の状況はなんとなく伝わってきた。NHSというのは、無料化されていた医療体制。で、財政が悪化して無料のままサービスを低下させてコストダウンしたと。予約を入れるために朝病院の前で行列させるとか、無料のままで、あの手この手で使わせないようにするという、バカバカしい話が。
何をやるにも簡単じゃねえ、というわけだ。なんだこの世の中。楽園なんてものは、ないのか。ないんだな、と思った。
例えば大変だから外注やメイド/シッターを頼めると言ってみたところで、その頼まれた側の人たちの人生はどうなんだ。将来のその人たちが別の人を雇えるようになるわけでもなく、持続可能ではないよね。不幸を誰かに押し付ける方法を知りたいわけではなく、不幸を減らす、なくす方法はどこにあるのか? そんなことを思いながら読んだ。システムだよね。システム設計。
日本の人にもいましたよねこういう潜入取材の。アマゾンの倉庫とかユニクロとか。かなり面白かったなあ。そう思って読むことにしたこの本。最低賃金のゼロ時間契約による労働。実際日本でも同じ状況に近い世界があるわけで、現代社会は実に剣呑だ。どうにもならん。
ポンドの価値がよくわからないので混乱した。いまは200円くらいなのか。物価も違うから、分からないのは変わらないが。
最低賃金でフルタイム働いたら、年収は? と計算してみる。現在の神奈川県の最低賃金は時給1162円。フルタイムは週40時間が50週として2000時間だから、単純計算で232万円か。手取り200万前後ってとこ? まあ一人なら、なんとか暮らせるかなあ。これがゼロ時間契約で労働時間が不安定だと、ちょっと無理があると感じる。東京圏一人暮らしだと家賃で100万くらい、そこに光熱費通信費食費…うーん。なかなかの地獄だね。
タイトル通り、 ブラックバイトについての本。すげーな。人間はどうしてこうなのか。それを思わずにはいられない。残忍が残忍を呼ぶ。将来ある若者を使い潰して暴利を貪るわけだけど、酷使に走る暴力的な正社員もまた、搾取される側なんだよね。
業界によってそういう構造が起きやすいケースがあるらしい。個別指導塾がやばいなんてね。これは規制を強化するしかない。そうなのか。そうするしかないのか。シンプルに考えればそうなるんだけど、もうちょっとインセンティブに訴えかけるようなやり方は取れないのかな。
2004-2009年あたりに書かれた、みんな貧乏になるけど、幸せになるにはどうすんの、という本。この人はずっとこれ言ってますね。
15-20年経って、どうなったか?
現実になった。
まあこの種の本は、時間が経ってから改めて読んでも新規の知見が得られるものではない。あー20年前はこんな感じだったなあ、みたいな感じで読んだ。昭和か、と思えるような記述も…20年って結構長いんだよな。私はどうにか生きてます。
んなこと言ったってなあ。今の6割じゃ子供を大学にやれないんだよ。
と言いたくなるタイトルだが、会社帰りに通りがかるところにビルがある会社の、名物社長さんが15年前くらいに書いた本。
個人の小規模農業はいいなと思った。ド素人の私から見て、人糞肥料はぎょう虫との関連からやめたほうがいい気がしたが、まあそんなに大きな害でもないのかもしれない。肉に対しては味的な好意を持っているので、自分が肉食をやめるシーンは想像できない。クリーンミートには期待している。
不祥事や社会情勢の変化など、大きなイベントが起きたとき、会社の財務諸表ではどのような影響が見られるのか、分析を加える本。財務諸表をちゃんと読めば、表に出る前にヤバい会社が分かることもある。
割と面白かったかな。キャッシュフロー計算書って重要とは言うけど、あんまり見てなかったんだよねーこれまで。今後の株式投資の参考にできるかな。まー勤めてる会社がヤバいかどうかの判定は、できるようになるのかもね。
何気なく書いたと思われる、「差別が社会に利益をもたらすことはない」という言葉が印象に残った。これはブサイクを差別することは許されんよなあ。
美しい人とブサイクな人に関して収入の差があるということを調べ上げて、その上でどうするのか、という本。いろんな要素を排除して、見た目の美しさの要素だけで結構な収入の差が出ているらしい。それで、障碍者を守る制度があるように、いずれブサイクも保護の対象になるのでは、と。
なかなか面白い本だった。文章はやたらに長い。もっと簡潔に伝えられると思う。さっきから何度も同じこと言ってない? って。
画家の家族が相続税で大変な思いをする話。評価額のある絵画のようなものを相続すると大変だな、という話。住居になる土地についてはまあまあ常識の範囲内であれば減免されるんだけど、絵画は…この本が書かれたのは1990年代だけど、今は制度的には変化があるんだろうか。
それにしても、出てくるのはとんでもない金額。実際自分の人生に当てはめてみても、この額はきつい。
やっぱ現金に限るね。減免は期待できないにしろ、処理がしやすいよ。自分もこないだ相続の処理したけど、現金が一番面倒がないって分かったよ。分けやすいしね。