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山椒の実

Category: Books

花束は毒 (織守きょうや)

いやちょっと待て、ヤバイヤバイヤバイ。まずいだろそれは。守りたかったその笑顔。ホントにさ。守れるものならね。とんでもねーな。なんという執念。そんなとこでバイトすんなよマジでさあ。

最後の選択はなかなかだった。俺なら…言えない。この主人公のキャラなら、言ってもおかしくない。ドキドキした。

断裂回廊 (逢坂剛)

公安青春物語。あーあ、スペインじゃなくて北朝鮮かー。まあ、そりゃそうなんだけど。

とりあえず、ラストは酷かった。明かせなかった種明かしを無理やりやってページ数を省略したのに、まとまってない…みたいな感じ。序盤・中盤もちょっとなあ。後半の展開で持ち直した気もするけど、ラストが酷かったから、全体的な読書体験は良くなかったな。

FCバロセロナ流 世界最強マネジメント (フェラン・ソリアーノ)

運ゲーなどない。特にサッカーなんてものに運否天賦などないわけよ。

ロナウジーニョの頃のバルサの会長が当時のことを振り返りながらマネジメントについて語る。ゴールや勝利は偶然にはやってこない。スペクタクルなサッカーで世界を魅了するバルサの経営とは。

当時の話がいろいろあって、楽しく読める。なるほどそうだったか、みたいな。

選手の側もこのくらいちゃんと考えて移籍先を選べれば、ミスマッチも起きにくいと思うなあ。まあタイミング、タイムスパンの違いとか要素はあって、活躍できない事象が起きる。リケルメの話とかはまた別の要因で起きた話だが。しかしバルサも選手獲得で失敗してないとは言えないんじゃないの。

アブーバースの妖石術師 (黒崎江治)

ファンタジー。久しぶりだなーこのジャンル。悪くない。怨念の宿った石を使って魔法を操る魔術師、その庇護を受けて長旅に連れ回される逃亡奴隷泥棒。

しかしこの種の物語にありがちだけど、遠くまで旅してるのに、やたらに知り合いに会うんだよな。そんな感じ。

これさあ、原理としてはどうなんだ。石が使い捨てなら再現性的な問題が…訓練は難しくなるぞ。特に強大な石の場合は、効果が分からないまま使うことになりそうだ。コントロールが効かなくなったらどうするんだろう。心配になる。

薬も過ぎれば毒となる 薬剤師・毒島花織の名推理 (塔山郁)

薬剤師探偵…なかなかいいところ突いてきますなあ。神楽坂を舞台に、薬マニアの薬剤師に恋するホテルマン。神楽坂ってそんなとこあったかな。

殺人事件が起きるわけでもないが、小さな事件を解決しながらトントン拍子に話が進む。ちょっとテンポが早すぎるかなあ。それでいて二人の関係は焦らしまくるわけだが。

続編もあるらしい。読むかどうかは未定。

倒産続きの彼女 (新川帆立)

前作の続き。

まさかの主人公交代。凄いな。あそこまで無茶なキャラの作品をシリーズにして、さらに地味主人公とは。その事実が凄い。前作主人公や主要人物はちゃんと出てくる。物語は前作よりもだいぶ良かった。そういう部分があった。ただ終盤は無理が祟った? 予想を上回る展開になった。ちょっとダメだろうと思ったけど…まあ、いいか。

元彼の遺言状 (新川帆立)

強豪弁護士と強豪で虚弱な富豪の話。桁外れな遺言が巻き起こす物語。

割と面白かったな。途中まではちょっと似た名前の人物も多くて(相続ものだとこうなるのもしょうがない)正直ダレそうだったが、終盤の急展開は良かった。とんでもない奇人が次々に出てくるし、人の悩みはどれもあっさりしている。

続編もあるらしいので、機会があったら読みたいところ。

影は薄かったが、今彼が一番の奇人という気もした。

アリバイ崩し承ります (大山誠一郎)

密室使いの次はアリバイ使いだ。なぜか時計屋をやっているアリバイの専門家に捜査一課の新米刑事が通い詰めてアリバイをどうにかする短編集。

全体的には、無理がある。こんなのトリックと言えるか? まあアリバイを中心に物語を作ってしまうとこうなっちゃうんだろうなあ。

プロパガンダゲーム (根本聡一郎)

ニンジャスレイヤーにもありましたね。いたねークルーカット。サツバツタイム。為せば成る!

そういう感じのデスゲームみたいなゲームに参加する若者。電通の新卒採用の最終選考だから、人生がかかっている。与えられた役割の中で、何ができるか。

レギュレーションはちょっと公平じゃないよなあ、という違和感は持っていたがその違和感も物語の範囲内だった。登場人物は少ないなと思わせるくらい優秀なキャラが多い。多いというか、多くはないんだけどもっと多くても行ける舞台だったし、ルール上ね。この人数で裏切り者が一人という設定はかなりキツいだろう。