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山椒の実

Category: Business

小説多動力 好きなことだけやりきったら、ロケットだって宇宙へ飛ぶはず! (堀江貴文)

こういうのもノベライズするんですね最近は。…出版時期を見ると最近ですらないか(2019年)。どうだろう、面白いもんなのかな? と思って読んでみた。小説版でない方の本は未読状態。

内容は異世界転生wして多動力がどうの…という、いかにもくだらない内容。ストーリー自体には特に語るべきものはなかった。まあビジネス本のノベライズだからそこに期待するのは馬鹿げている。

まあ多動力理論自体への理解としては、興味あることに片っ端から夢中になろう、そうでないことは一切やるな! みたいなのが多動力なんだな、ってことは分かった。それはいいことなんじゃないの。そしてその理論に名前をつけたのが偉いってことなのかな?

マグロ船仕事術 (齊藤正明)

ニンジャスレイヤーの名作、マグロ・サンダーボルトを思いながら、マグロはえ縄漁船に乗った会社員の本を読む。

閉鎖空間でうまくやる、ということで、宇宙飛行士みたいな感じなのかなあ。いいヤツでいるしかないと。褒め合おうとか、そういうことが説得力を持って述べられている。必然的に、自分の振る舞いや、自分の職場のありようを省みてしまう。残念ながらウチではチクチク言葉は禁止されてるんでね。

この人は下船後、何かと助けられながら会社を改革していったらしい。なかなか素晴らしかった。船酔いで吐きまくってフラフラになりながら、学び取る部分を見つけていく技術があったってとこがスゴいな。先日読んだなかにし礼の本にも似たように船酔いでフラフラになるシーンがあったけど、彼らは学ぶどころの話ではなかったなあ。自分もグロッキー状態で何かを学べる技は持っていない。

ゴーン革命と日産社員 (前屋毅)

やっぱ日産ですよね。ゴーン時代以外はパッとしない大企業。私にはむかしお爺さんの教員が「思い切ってダットサンを買って乗り回してナンパしまくった話」を自慢げに語りまくっていたのを聞いていた時代があるんだけど、今に至っても日産車にはそのイメージしかない。ダットサンでナンパでモテモテ。戦前の話だったかな。自家用車というもの自体が非常に珍しい時代の話ですね。しかしお隣の○○さんは老いてもなお元気、みたいな話ばかりする爺さんだったなあ…高校生相手に話す内容だったのか?

ニワトリを殺すな (ケビン・D・ワン)

ひどい、殺さないで! お願い!!

ビジネス寓話。本田宗一郎モデルの。短くて老人向けのような構成の読みやすさがあり、朝の読書にちょうどいい、って感じ。

ニワトリは傷ついた仲間を寄ってたかってつついて殺してしまうらしい。事件の匂いがする。失敗して傷ついた仲間を責めるのではなく、注力すべき部分があるだろうよと、そういう話だ。銀行から飛ばされてきたビジネスマンが社長から講義を受ける。一日でどこまで行けるかな。

まあ最近はそういう会社も少ないんじゃないか? 失敗を責めるなんて。無意味だ。問題が判明したんなら、解決したほうがいい。原理的に無理なら諦めて次のことをするか。

あなたのプレゼンに「まくら」はあるか? 落語に学ぶ仕事のヒント (立川志の春)

なかなか良き話であった。著者や落語への興味も導きながら軽快に話が続く。私は落語とは縁のない人生を歩んできたものの、楽しく読めた。実際敷居の存在を感じていたが、機会があれば、という気にまでなった。

あとはこの人、こういう人生もあるんだなあと。超エリート街道から落語家にドロップアウト? して、多種多様な気づきと学びを得て進んでいく。若い頃というのはこういう、一生夢中になれるものを見つける時期であって、この人が落語を発見できたというのは良かったなと。シンプルに。いい話だよ。

問いかけの作法 チームの魅力と才能を引き出す技術 (安斎勇樹)

ミーティングのファシリテータが使う問いかけの技術を突き詰めた学者による本。学者らしく整理されて書かれている、良書だと思います。テーマもはっきりしていて変な思想もない。実戦的な、技術。

お通夜ミーティングを避け、チームのパワーを発揮させていく問いかけの重要性とそのテクニックを示しているわけだが、なぜ問いかけが重要なのか。それはこの本を読めば分かる。どういう技術で良いミーティングでメンバーの力を活かしていくのか。それもこの本を読めば分かる。

エスキモーに氷を売る (ジョン・スポールストラ)

うーん、どうすっかな。売りをどうするか。透明度か、味か、色か、封入物か、造形か…そんなことをぼんやり思わさせられるタイトル。しかし中身はそういうものではなかった。

NBAの不人気弱小チーム、ニュージャージー・ネッツを手がけた著者による、ジャンプスタートマーケティングの話。それまでいたチームとは全く違う最悪な八方塞がりな事情を前に、何をしてどうなったか。弱小は変わらないまま、高収益チームにしてしまう魔法のメソッド。

社史の図書館と司書の物語 (高田高史)

川崎にある県立図書館で社史を集めている。その話。どこで読んだんだったかな。まあ、場所は知ってるんだけど、県立図書館は収蔵する本が自分向けとは思えないラインナップなので貸出カードも作っていない。社史ねえ。これは面白くも役に立つ活動だと思った。こういうのが公立の施設のあるべき姿なんだよ。

社史編纂室なんて、左遷の代名詞? みたいな勝手な印象も受ける文字列ではある…んだけど、会社のことを歴史に残す活動には重要性もある。

林修の仕事原論 (林修)

なんて日だ。こんな本を読む人生になるとは思わなかった。

そう言うためだけに読み始めたような本。仕事についての含蓄のある言葉が連ねられている。だけどね、私はこういうのを読んで喜ぶタイプではないんだよね。読む前から知ってたけど。

内容としては、プレゼントがどうのとか、いい店がどうのとか、私には縁のない話が続いた。こういう話が刺さる人もいるんだろうな、世の中には。まあ、悪いことは言ってなさそうだったのと、高度な現代文のエース講師だけあって文章は明瞭なんじゃないかな。

ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論 (デヴィッド・グレーバー)

何の役にも立たない、害悪にもなるような仕事の話。かなり話題になった本。シット・ジョブではなく、ブルシット・ジョブ。シットの方は単にやりがい搾取みたいなきつい仕事で、ブルシットの方は無意味な役に立たない仕事。むしろちゃんとした仕事よりも楽で、給料はいい。著者が大事にしているのは、本人の認識。やってる本人がブルシット・ジョブだと思うのは正確性があるし、メンタルの問題になる。印象的なのは、銀行家がストをやっても影響はほとんどなかったけど、ゴミ収集の労働者がストをやったら街が居住不能になったという話とか。当然だが銀行家の給料の方が何倍も高い。社会に対する仕事の重要性とは。