Skip to main content

山椒の実

真相 マイク・タイソン自伝 (マイク・タイソン)

あのマイク・タイソンの自伝。それはハチャメチャですね。すごい本だった。とにかくスゴイ。この本はみんな読むべき。人生のバイブル? にしてもいいくらいだった。私は図書館で借りたんだけど、これ買って繰り返し読んだほうがいい気がする。

臆病さを隠すために闘争心を植え付けられたボクシングの天才。師の死とともに糸の切れたタコのように制御不能な凄まじい人生を生きる。内面の成長が途中で止まってしまったまま手に入れた名声。稼いだカネを余すところなく搾取され続けて…ニーチェとか読みながらボクシングやってた十代の青年がですよ。

タイソンの内面には何が潜んでいたのか。分厚い本、大量の文字数そして想像を絶する内容でグイグイ引き込まれる。ボクサーの心理みたいなものを垣間見ましたね。彼はマイク・タイソンになるべくしてマイク・タイソンになったんだな。アルコール中毒、薬物中毒そしてセックス中毒とろくでもない三重苦に苦しみながら。とても更生できるとはおもえない人生だが、今は割と立派にやっているらしい。気を抜いたらすぐに転落するという危うさはあるんだけどね。