亀田昭雄とアーロン・プライアー、2人のボクサーの人生と再会を描く。すごく良い本だった。亀田昭雄は身体的にも恵まれた天才ボクサーだったが努力せず、マッチメークがクソだったこともあってやる気を失っていく。弱い奴には適当にやっても勝ててしまうし、弱い奴としか対戦できないからどんどん努力しなくなって泥沼にはまっていくパターン。天才ゆえに練習しなくても勝ってしまうんだ。そして世界ランキング1位、指名挑戦者として初めて挑んだチャンピオンが稀代のボクサー、歴代パウンド・フォー・パウンドの上位として議論されることになるアーロン・プライアーだった。両者、情報がなかったり準備期間が乏しい中で対戦し、相手の意外な強さに驚き、驚きつつ拳を交えて。
Category: Boxing
あのマイク・タイソンの自伝。それはハチャメチャですね。すごい本だった。とにかくスゴイ。この本はみんな読むべき。人生のバイブル? にしてもいいくらいだった。私は図書館で借りたんだけど、これ買って繰り返し読んだほうがいい気がする。
臆病さを隠すために闘争心を植え付けられたボクシングの天才。師の死とともに糸の切れたタコのように制御不能な凄まじい人生を生きる。内面の成長が途中で止まってしまったまま手に入れた名声。稼いだカネを余すところなく搾取され続けて…ニーチェとか読みながらボクシングやってた十代の青年がですよ。