ガンになった話

先日、精巣ガンという病気にかかりました。セーソーガンって、何か戦隊モノの武器の名前みたいでいいですね。まあ症状としては金玉がでかく&硬くなっていくので、自己診断しやすいガンです。自転車に乗るときの違和感が半端ない。

私の場合はこんな感じでした。

  • 2~3月頃、症状に気づく。身体の一部とは思えない状態になっていく
  • 子供のちんこチーン攻撃が激化。やめてください死んでしまいます
  • この状態で1~2ヶ月放置してみた。こりゃ~ほっといても治らないと確信。
  • 症状をググってみたらガンとのこと。こんな状態、普通じゃないし、ほぼ間違いないなと思った。記念すべき検索キーワードは「睾丸 肥大」
  • 放っとけば死ぬだろうけど、治療すれば治る可能性は高そう。さてどうしよう
  • この頃、奥さんに「おれ、病気かも」と告げると、「ザッケンナッコラー」と蹴られた。病気の告白でヤクザスラングと暴力ナンデ? この家はどうなってるの!?
  • 「泌尿器科」の読み方が判明。「ひにょうきか」でした。恥ずかしながらこの歳になるまで知りませんでした
  • たまたま家の用事で会社を休んだついでに、泌尿器科の町医者にGo! 炎症の可能性を消すため、飲み薬を投与。当たり前だが効果なし
  • この頃、会社に1週間くらい休むかもと伝えておく
  • 1週間後、町医者に行き、紹介状を出してもらう
  • 4日後、病院へ。症状を説明して一目見るなり「フフッ、こりゃ決まりだねえ」エコー(MRI?)を見つつ、手術までの日程をあっという間に決めていく。「これって放っておくとやっぱり死にますよね?」「うん、死ぬねえ」というなごやかな会話。血を採ったりレントゲン撮ったり。モノは取れば病状は良くなるし、ガンで怖いのは転移だけど、精巣ガンは抗癌剤が効きやすいので、仮に転移してても9割方は治るよと言われた。1割に入らないようにきをつけよう。
  • 会社に日程を説明。同じ部署に同じ病気になったことがある人がいた。けっこういるんですね。
  • 健保に自己負担の限度額の認定書を出してもらった。思いのほか速攻で出してくれた。
  • 1週間後、CTスキャン撮影
  • 3日後、手術前説明。血液の数値やCT、レントゲンの説明を受ける。HCGとHCG(β)の値がメチャクチャ高い。CTでリンパが腫れてるようにも見えるから、転移してる恐れがあるとのこと。遺伝とかは関係ないらしいので、息子たちが20代になったときに「金玉がでかくなったら病院に行け」と訓示を垂れなくても済みそうだ。
  • 3日後、入院。尿の量を記録するウロゼントC2000Eのタッチパネルの感度が悪すぎて、入院中はこれで苦労した。シャワー室で自分で電気カミソリみたいなやつで剃毛。若い看護師さんに肥大した睾丸部分を見せるのも、もう3人子持ちのオッサンだから恥ずかしくない。
  • 翌日、手術。浣腸、全身麻酔、尿管と嫌なメニューのフルコース。手術中は寝ていたが、終わった後は痛さと不快感に苦しみながら時間が過ぎるのをひたすら待つ。時計はいくら睨んでも早く進んでくれない
  • 翌日、管が外れるヤッター。尿管は9:30頃、点滴は10:30頃、傷口の細いドレンは午後に外れた。朝の食事は繋がったままだったので大変だった。もっと早く外して欲しかった。
  • 翌日、病院でのんびり過ごす。朝食を忘れられていた。
  • 翌日、病院でのんびり過ごす。だいぶ普通に動けるようになった。退院時間の相談など。
  • 翌日、退院。歩くフォームとリズムが健康時に近くなってきて、ある程度の荷物なら持っても問題ない。ただし動きは緩慢で、疲れやすい。
  • 翌日、隣の公園に子供たちを連れて行ってみる。まだ素早い動きができないので、危険なことに対しては予測でごまかすしかない。買い物にも行ってみたが問題なさそう。ちんこが常に縮み上がっている感じで、違和感がありまくる。もちろんアウェイには行けず。
  • 翌日、社会復帰。生命保険のおばちゃんと話す。ガンなので結構出るということだけど、どうせならもっと手厚く入っておけばよかった。
  • この頃はあまり傷の経過が良好でない気もした。痛いし、時折激しい違和感に襲われる。少し出血もしたり。
  • 部屋の掃除をしてみた。入院前にやって以来、掃除されていない部屋は塵・ホコリにまみれていた。奥さんも体調を崩して寝てたりするので、子供の世話とか食事の準備とかの家事をいろいろ。
  • 奥さんの機嫌が悪いので、男子4人で公園に。近所のクソガキと走って遊んでみた。けっこうまだ疲れやすいんですけどね、なかなか休息させてくれないです。
  • 数日後、通院。HCG(β)の半減期は24時間なので、病原がなくなってればもう出ないはず、という説明。セミノーマ>>非セミノーマ。血を採ってまた来週。
  • 1週間後、通院。HCG(β)が基準値以上、HCGは基準値以下、という微妙な結果。やはりリンパに転移してるかも? PETの検査を受けるために新横浜に行くことに。
  • 翌日、新横浜に。3時間くらいのPET/CT検査だった。午後半休は取ったけどすぐ終わるなら空いた時間はどうしようと思っていたのだが、まるまる半日使った。請求はまさかの3万円越え。北新横浜のあたりは初めて行ったが、医療機関が多い。駅前にでかい店が。道路も広いし、空間に余裕がある。
  • このあたりで保険屋さん向けの診断書をもらっておいた。文書料が5000円くらい。それを生命保険のおばちゃんに渡した。
  • 1か月後、通院。PETではリンパへの転移は認められず、肺の手術跡だけが写っていた。採血。しばらく採血で様子を見るという方針に。
  • 今ココ!

町医者はヤブだったのかな? なかなか紹介状を書こうとしなかった。素人目に見ても切るしかないと思っていたから、なんで薬なんて飲ませるんだろうと。けっこう面倒だったから、直接大きな病院に行ったほうが良かった。確かに初診料はかかるけど、会社を余計に休むことを考えれば。

医療費は健保があるので負担はそれほど多くないです。健保には1ヶ月ごとの負担リミットがあるのですが、入院が月をまたいだため、少し多めに負担するハメになりました。最近の当家はけっこう金欠ですから、意外とこういうのが痛い。PETも金額を知らずに受けて、帰り際に請求額を見たときはそりゃビビったね。たまたま財布に補充したところだったので奇跡的に現金で払えた。このへんは今後、生命保険が入ってくるので少しは生活が楽になるかも。まあ生命保険の項目も保険金の負担を下げるためにちょっと前に見直しをして、減らしちゃってたんですよね。

局部の違和感はもうありません。普通に生活できてますし、肩車やお馬さんパッカパッカもできます。PETで転移が認められず、あとは血液の数値をしばらくモニタするだけになりそうなので、まあほぼ終わったと言っていいと思いますね。

川崎2-1仙台 (ナビスコ準々決勝#1)

楽勝ペースで逆に不安になっていたのだが、当たってしまった。さすが完封を嫌う川崎。今季はナビスコ予選の清水戦と大宮戦(いずれも等々力)で完封がありましたが、他の試合はすべて失点しています。リーグ戦で見ると鳥栖と湘南と川崎。これらのクラブは今季のリーグ戦で完封したことがない。例年と比べてどうなんでしょう。…今年は飛ぶボールなのかもしれませんね。

ただしカップ戦の予選は湘南、鳥栖、川崎もそれぞれ2試合完封という仲良しぶり。そして今日はリーグ戦ではなくカップ戦だったのですが、最後の最後で凌ぎきれず、一人少ない相手に貴重なアウェイゴールを献上しました。リードは実質0.5点といった感じですね。実際のところは勝ちよりもむしろ負けに近い。

1週間後に仙台で2試合目がありますが、先制点を取ってアウェイゴールのアドバンテージを消し、2点リード状態に持っていく。これがまずは大事です。その上で1-1か2-2くらいでフィニッシュ→勝ち上がりが理想か。1-2だと延長をアウェイでやるのは不利のように思う。

別の試合ではすべてアウェイ側が2点取って勝ったようで…まーでも、ちょっとまだ分からないですよね。

Jリーグの今後はどうなるの?

シーズン開幕をずらす話がやっと動きそうですね。だいぶ先まで塩漬けされ、AFCのガイアツだけでキックされるというちょっと情けない展開ですが、秋開催案、私は歓迎です。選手は海外への移籍がしやすくなるし夏場のパフォーマンス低下も避けられます。客席も夏の夜開催が減れば健康的になります。夜9時に終わられたら子供は連れてけませんよ。9時は寝る時間! 青年やオッサンが試合後に飲みに行くにもスタートが遅すぎますよね。実際は夜開催に子供を連れてきてる人もいますし、私も人のことは言えないですが、健全なものではないです。夜に子供が行きたがるようなイベントをやるのは政府の規制が入ってもいいくらいのもんですよ(←野球とかどうしても夜開催になるから、まあ無理なんですけど)。青少年は黙って冬の昼開催。これです。

いくら雪国の冬がヤバいって言っても、雪が降って都市機能が麻痺するのは雪国以外の話で、店もやってるし交通も普通ですよ(私は子供の頃に岩手県に住んでました。秋田とかと比べると雪は少ない)。そりゃ自転車には乗れないし、積もらない時期よりは大変にはなるだろうけども、関東や関西の人が想像しているほどひどい状況にはならないです。冬場は傘がいらないので、梅雨の時期よりも外に出やすかったり…そこまではないか。まあとにかく歓迎です。

半シーズン制はどうなるんでしょうか? こちらの案は正直、愚策のように思えます。とても合理的とは思えないです。観客を混乱の極みに陥れる案なんじゃないのかな。後半のシーズンがひどくて、まず2枚の順位表を見てシーズン構造の複雑さを理解しなければ話についてけませんよね。初心者の足は遠のきます。チャンピオンシップやりたいでーす、地上波で放送するから見てね~、だけじゃ浅はかだよね。狙いとしては人気チーム同士の試合数を増やしたいんでしょうけど、それって単に今のゼロックス杯を拡大して、カップ戦2クラブとリーグ上位2クラブくらい選んで小規模リーグ戦かトーナメントをすればいいじゃないかな。

シーズンをいじる話だと、試合数を増やしたほうがいいという気持ちはあります。例えばナビスコ予選をちゃんとH&Aするとか、J2も混ぜたらどうよ、とか。あと、仮に半シーズンやるにしても、注目の集まる昇降格イベントを年2回に増やす、という狙いでうまくやれば成功する気もしないでもない。これなら順位表は1枚で済む(ホーム&アウェイの不均衡は解決しないけど)。賞金は半額が年2回か…。拡大ゼロックスをプレシーズンではなくポストシーズンに持ってくるとか? そのへんは計算がよく分からないところ。とにかく、サッカーは試合数が少ないからクラブの規模を大きくできないという面はある。それは解消する知恵を絞って欲しいと思っている。

で、今噂されているような、昇降格が年に1度で優勝が半シーズンにすると、ほとんど確実に観客の興味は減るだろう。というのは、半シーズンの興味が優勝争いにしかないとする。そして優勝するのに何敗できるか、というデータを過去の例で見ると、だいたい3敗くらいなんですよ。4敗したチームが優勝することはないわけです。今はチーム数が増えたから4敗くらいがラインかと思いますけど、例えば今季の川崎だと、3月にすでに2敗2分。その後の4月の2敗でもう優勝はないということになりますね。たった1ヶ月半ですよ? 残りの数ヶ月は降格しない程度に有料練習試合を繰り返しながら次の半分が始まるのを待つだけです。そんな試合、熱心なサポ以外の誰が見に行きたいと思うのかな? だから愚策。まあ、私はそれでも見に行くんですけどね。

スペックアップ来たよー

ずいぶん前に申し込んでいた、このサーバのスペックアップがついに実施されました。この作業がなんと無料という太っ腹ヤッター。

ストレージ容量が増えたのはいいとして、大きいのはメモリサイズの拡大。今まで何度メモリ不足のエラーに心を痛めたことか。ほとんど遊びがないから、何も試せない感じだったのです。

これからはいろいろ楽しめそうです。

Amazon Glacierのメモ

来週月曜はこのサイトにアクセスできないかもしれません。

写真類のバックアップ先をGlacierに変えようと思って少し使ってみている。Tokyoリージョン(ap-northeast-1)でも使えるのはでかい。

Glacierは1GBにつき月1円という低価格のストレージ。S3の1/10くらい。Tokyoだと2割増で1.2円くらいだが、とにかく安い。写真データ自体は100GB程度だが、最近は普通に低価格のVPSを借りても100GBくらいのストレージをくれるが、たいてい月1000円くらい固定でかかる。VPSの場合はサーバ向けだから、使っても使わなくてもかかる。これが100円くらいになって、しかもAWSだから当然、大小無限にスケールして使っているぶんだけしかかからない。

しかし、Glacierの扱いはテープのように厄介だ。読みだすのに数時間かかったりする。ただアップロード自体は充分に速い。アップロードが完了してからアーカイブという状態になるまでに数時間。そしてアーカイブをダウンロードする場合は、ダウンロード可能な状態にステージングする必要があり、これも数時間。そこから24時間以内にダウンロードすればリストアできる、というしくみ。我々の職場ではこういうのを見ると、どうしてもサービスの実現方法を想像して楽しむわけだが、現在最も有力な仮説は「Amazonの倉庫で高校生のバイトがテープを持って走り回っている」というもの。けっこう本気でそう思ってますが…なんというか、夢が広がりますね。

  • archive…ファイルという意味。リクエスト課金があるので、複数のファイルを1個のアーカイブにまとめたほうが安上がりになる。アーカイブは分割アップロード/ダウンロードができて、並列に動かしたほうがスループットが出る模様
    • アーカイブにクライアント側が名前をつけることはできなくて、アップロードしたときに帰ってくるIDをユーザが保管していなければならない
    • IDは138バイトの文字列で、ところどころ読めたり区切り文字があったりする
  • vault…貯蔵庫という意味の単語で、バックアップ屋さんはよくこの単語を使うのだが、アーカイブを複数入れられるハコ。vault自体はアカウントにつき1000個までしか作れない。例えば「写真」「ドキュメント」とかそういう単位で分類するときに使えばいいだろう
    • vaultは中のarchiveを全て削除してからでなければ削除できない
    • vaultの属性として、Amazon SNSという通知サービスに変更を登録できる。Amazon SNSからはメールとかで通知が来るように設定できる。メールの内容にJSON形式のデータとunsubscribeの案内をするフッタが入っている
  • inventory…目録という意味の単語で、vaultに含まれるarchiveのリストが得られるようだ。archiveにユーザがメタデータをつけられるのかな?(ここらへんはよく調べていない)
    • インベントリを得るのにも数時間かかる。アーカイブをアップロードしてからインベントリに反映されるまでが数時間。

Amazon公式のツールもあるようだが、glacier-cliというPythonで書かれたプログラムがあって、それを使う人が多いようだ。mt-aws-glacierというPerlで書かれたプログラムもある。

AWSの流儀に従って、機能を使うときはIAMのユーザ管理からaccess key/secret access keyを払い出してもらって、それを使う。

glacier-cliについて

  • botoというPythonからAWSのAPIを叩くライブラリのGlacier対応ブランチを利用。access key/secret access keyは環境変数で設定する。regionはコマンドラインから指定する
  • usage: glacier.py [-h] [–region REGION] {vault,job,archive} …
  • vault createでvaultの作成、vaultの削除はGlacierのコンソールでブラウザからやってください
  • archive upload [–name NAME] vault fileでアップロード。名前がつけられるようなインタフェースだが、名前とIDの対応は~/.cache/glacier-cli/dbというSQLiteのDBで管理している。
# sqlite3 ~/.cache/glacier-cli/db
SQLite version 3.6.20
Enter ".help" for instructions
Enter SQL statements terminated with a ";"
sqlite> .schema
CREATE TABLE archive (
        id VARCHAR NOT NULL,
        name VARCHAR,
        vault VARCHAR NOT NULL,
        "key" VARCHAR NOT NULL,
        last_seen_upstream INTEGER,
        created_here INTEGER,
        deleted_here INTEGER,
        PRIMARY KEY (id)
);

  • idがAWSがつけたID、nameがユーザがつけた名前。nameのほうをダウンロードの時に指定できる。省略するとファイル名がnameになる。IDを直接指定してダウンロードをするオプションはないようだった。
  • vault syncでAWS側からインベントリ情報を取ってきてローカルのDBに反映させる
  • archive list vault-nameでアーカイブのリストが得られる。これはAWS側では数時間かかる処理で、glacier-cliはローカルのDBを参照しているだけ
  • archive retrieve vault-name archive-name…でリストア。nameと同じファイルにダウンロードされるが、-o FILENAMEでリストア先を指定することもできる。もちろん、ダウンロード開始までに数時間かかるわけで、ジョブの状態になる。
  • job listでジョブのリストを表示。
a/d 2013-06-02T18:25:07.052Z vault1       id:Dxxxxxxxxxxxxxxxxxxx(略)
i/d 2013-06-03T10:22:52.691Z vault1
a/d 2013-06-03T12:31:31.545Z vault2       README.md

  • aがアーカイブ、iがインベントリかな。dが完了したという意味のようだ。
  • archive deleteでアーカイブの削除。一括削除はできないみたい?

まあ普通に使えます。DBでファイル名とアーカイブIDの対応付けをやっていて、DBの再構築もできるようだから、DBを必死に守るという必要もなさそうに作ってあるようだ。つまりこれって、アーカイブのメタデータ(x-amz-archive-description)にファイル名をエンコードして含ませているということなのかな?

glacier-cliは標準入力からデータを放り込む方法はないようだし、複数のファイルをまとめて1つのアーカイブに入れるという機能をつけるのもちょっと難しそうだ。Pythonなので中を見てやればいいって話なんだろうけど。

mt-aws-glacierについて

  • perl-JSON-XSが必要で、botoを要求するglacier-cliよりは楽
  • mtglacier helpでヘルプが表示される
  • DBではなくテキストファイルで名前とIDの対応付けを管理する。このファイルをjournalと呼んでいる
  • access key/secret access key/region等を設定ファイルに書ける。glacier-cliは指定を忘れるとデフォルトでオレゴンかなんかで作ろうとしてしまうので…
key=your_key
secret=your_secret_key
# regeon: Tokyo=ap-northeast-1
region=ap-northeast-1
protocol=http

  • 設定ファイルでvaultやjournalの指定をしてもいい
  • –config fileでこの設定ファイルを読みこんでくれる
  • サブコマンドがいくつか。
  • syncはローカルのディレクトリツリーとGlacierの内容を同期する。これは便利。比較はjournalファイルに書かれたファイルのSHA256値やタイムスタンプの情報と比較しているようだ
  • purge-vaultはarchiveを全て削除してvaultを削除する。journalに情報があるarchiveを全て削除という意味
  • restoreがダウンロード準備のジョブ投入
  • restore-completedが準備できたアーカイブをダウンロードする
  • Glacier側のIDを指定する方法はないみたい(?)
  • check-local-hashはsyncのdry-runみたいなもの
  • retrieve-inventoryはインベントリ情報の参照ジョブの投入
  • download-inventoryがインベントリ情報をjournal形式に変換して書きだす。glacier-cliのsyncサブコマンドと同じようなもの
  • create-vault/delete-vaultはvaultの作成と削除
  • upload-fileはアーカイブのアップロード。いろいろ必須オプションがある。サイズを指定させられたりする。
  • upload-fileは標準入力を受け付けるので、例えばtarでまとめてアップロード、みたいなこともできる
  • tar cf – dirname | mtglacier upload-file –config /path/to/config-file –journal /path/to/journal-file –vault vault-name –stdin –set-rel-filename name-of.tar –check-max-file-size szMB

ファイル名情報はglacier-cliとmt-aws-glacier間で互換性がない。glacier-cliでアップしたものをmt-aws-glacierでdownload-inventoryでメタデータを持ってきても正しいファイル名にならないし、逆にmt-aws-glacierでアップしたものをglacier-cli syncでメタデータを持ってきても、ファイル名を復元できない。

標準入力から持っていけるのはmt-aws-glacierが良い。投入したジョブのリストを見る機能はglacier-cliにしかない。ジョブが完了するまでポーリングする機能はどちらにもあるみたい。ファイル名情報の互換性がないので、どちらかを選んだら使い続けることになる。まあ自分でDB←→journalの変換を書けばいいのかもしれないが。

電話ICSにしたよ~

Screenshot_2013-05-26-09-23-03ICSにしてみた。バックアップは取っていたつもりだけど、入れてたアプリは勝手にダウンロードされていくし、アドレス帳その他も勝手に同期されていくので、結局リストアの作業はしなかった。メールのアプリとかの設定、Play以外からのアプリ、例えばsl4aのインストールはまたやった。まあ2日しか使ってないしね。Google KeepもChromeも動いた。

ちょっと苦労したものの、無事にrootも取れてフォントもまともになった。とりあえずVLPゴシックにしている。だいぶ違和感は減った。フォント関係はまた今度いじろうと思う。


電話壊れた~

愛用のMotorola DEFY+が壊れてしまった。reboot loopですね。一瞬上がるが、何も出来ずにrebootが始まる。recovery mode(volume downを押しながら電源オン→右下タップ)をやってもうまくいかない。ちょっとこれはどうしようもないね。

壊れるときは割れるんだろうと思ってたんだけど、この壊れ方はよくわからないが、Flashがイカれた感じなのかな。割れると思ったのは、よく子供に投げられたり上に乗られたり舐められたりしていたから。一応防水だったので舐められても壊れないはず…と信じていたが、投げたら普通に壊れるよね。

性能や機能で不満が出始めていたので、Nexus4か何かが買えるようになったら買い換えようとは思っていたのだが、ちょっと早くその時期が来てしまったことになる。

いろいろ選んでいたが、ここはSonyのXperia Solaにしようと思い、発注した。いつ来るかは分からず、それまでは連絡がつかない人になります。まー1週間もあれば届くんじゃないかな。ソラはウィザード(仮面ライダー)の敵幹部のお茶目な奴(グレムリン)の名前でもありますが、こちらのSolaは小さめで悪くなさそう。解像度と画面サイズはDEFY+と同じ。ICSにアップグレードできて1コア→2コアになって高さがちょっと高くなり、厚みが減った感じ。あと手袋のままで操作できるとかWalkmanがどうとか…。

もうちょっと派手なのにしようかとも思ったんですが、でかいと持ち歩くの大変だろうと。LGのOptimus 4X HDにはかなり惹かれたんですけど、ジーンズのポケットを拡張しないと入らない気がした。解像度はもうちょっと欲しかったが、最近の解像度高めの奴は画面/本体サイズも大きいのね。

実は奥さんがXperia acro HD(1280×720、4.3インチのやつ)をちょっと前に買ったんです。奥さんは常識人なのでdocomoで普通に機種変更したんですが、私はb-mobileのSIMで使い、docomoと契約するつもりがないので、怪しい通販になります。日本のAndroid Phone市場はSonyとSamsungがしのぎを削っているようで、私の行動原理としてSonyとSamsungを避けようと最初は思っていたんですが、いろいろ見た感じだと、ちょっと避けられないですね。LGは前述の通りで、HTCはスペックで比べて割高だったし、Acer Liquidなんちゃらは悪くないと思ったけど、あまり惹かれなかった。ASUSのPadFoneはかなり強く惹かれたが、予算オーバー。

私としても、できる限り国内製を買いたい気持ちはあるんですが、日本メーカーのAndroid Phoneは普通にキャリアから買うチャネルしかないようで、SIMフリーではないみたいです。いろいろ手順を踏めばなんとかなる気もしますが、一旦契約してロック解除してもらって解約して…まあ手間を考えたら問題外ですね。Sonyは…すでに日本メーカーではないので。

これまでは適当に買って通話や通信ができなかったりroot化できずにフォントが汚いままだったりメニューがほとんど英語のままだったりICS(4.0)にアップグレードできなかったりしましたが、今回は少しは調べました。フォントは汚いらしいのでやはりroot化はしないといけないようだとか、ICSにはアップグレードできるがJB(4.1)の正規のファームはないけど移植してビルドした人がいるようだとか云々。

しかし壊れるの早いですね。Willcomで京セラのPHSを使っていた頃は2006年1月に買って2011年1月まで、5年間使って壊れなかった。その前はやはり5年以上壊れずに使い続けたってのに(壊れたから買い換える、ってフローじゃなかったんだよ)、Android機にしてからというもの、、、

  • Huawai IDEOS→2010年12月末購入、2012年2月に壊れる(1年2ヶ月、落として画面が割れて操作不能に)
  • Motorola DEFY+→2012年2月購入、2013年5月に壊れる(1年3ヶ月、突然reboot loopして操作不能に)

Androidの電話は1年しか持たないものなんですかね。どっちも2~3万だったと思うので、端末代でかかるコストは1000円/月くらいか。

しかし、普通に買って2年縛りとかの人はどうしてるんでしょうね。あ、今でも2年縛りってあるのかな?(←よく知らない)

ScratchpadとGoogle Keep

Chrome上でメモるときに、Scratchpadという拡張を使っていた。動作は軽いし、データはGoogle Drive(Docs)上のドキュメントとして保存されるので、仮に将来これを捨てた時でもデータの読み書きができるので安心。当然複数クライアントから無造作に書いてても同期される。Google Driveのドキュメントの表現力がある程度使えて、実際は箇条書きを混ぜて書くくらいしかやらないが、問題ない使用感だった。

ただ、複数のクライアントから使っていると稀にメモのリストから漏れていってしまうことがあるという問題もあった。つまり、ScratchpadのUIからメモが見えなくなってしまう。ただ、Google Drive上は見えていて、Google Drive側から編集はできる、という不思議な状態に、たまになった。Scratchpadが使うローカルストレージを削除して起動し直すと見えるようになるのだが、気持ちの良くないバグだなぁ、という不満がある。あと同期のタイミングがちょっと遅かったりもする。同期しないローカルのメモの機能がいらないんじゃないか、という気も。

そして、最近になってGoogle Keepが後継だから乗り換えてね、みたいなメッセージが出るようになった。早速乗り換えてみたが、Google Keepの出来はちょっと微妙ですね。

  • URLを見る限りはGoogle Driveの一部なのだが…
  • リストかスタイルのないテキストの2種類しか使えなくなった
  • 複数クライアント間の同期は今のところ問題なく動作しているようだ
  • 動作はScratchpadよりもさらに軽い
  • Google Driveからは見えない。アプリを捨てたらデータも捨てることになりそう
  • モバイル版があるらしいが、私が持っている端末は古いのでインストールできなかった(ICS以降じゃないとダメ?)

Evernoteでいいじゃん、という話もあるが。Scratchpadを気に入っていたのは、データの実体がGoogle Driveのドキュメントだという安心感だったので、そのメリットがなくなるほうに乗り換えるのは不正解だったかもしれない。

できることは、携帯端末で長らく買い物メモに使っているColorNoteというメモ帳に近い(色分けで管理するところも似てる)。アプリの画面にウィジットを張れるようになれば、そっくりと言うこともできるだろう。これはこれで便利でもある。

最近読んだ本

たまたま、GW中盤にまとまった時間ができたので、長めの本を読んでいました。

というわけで採点です。

プラチナデータ(東野圭吾)5.5どうしてもコンピュータの起動音のところで「パワリオワー」が思い浮かんでしまう
天使と悪魔(ダン・ブラウン)5.0CERNの読み方が「セルン」だということにショックを受けた。そうだったんだ…
明日があるなら(シドニィ・シェルダン)4.5展開がめまぐるしい。もしかしたら昔読んだかもしれない。おそらく数年後には覚えていない
ダ・ヴィンチ・コード(ダン・ブラウン)6.0ウンチクだらけ。でも嫌いじゃない

「ダ・ヴィンチ・コード」が悪くなかったのでシリーズ第1作の「天使と悪魔」も読んでみたわけだが、途中でこれでもし逆転が起きなかったら超問題作じゃないか、と思ってその通り逆転してくれたので安心した。良かった、世界が守られて。

しかしCERNは「セルン」だったのか。なんとなく「セアン」と読むと思っていた。Wikipedia情報では「セルン」か「サーン」らしいです。IT屋さんには有名な研究所ですね。