三多摩…ありますよね、そういう言い方。軽く蔑視が入っている差別語という扱いだったはずだが、書籍のタイトルにしちゃって大丈夫かこの人?
中身は、まさにあるあるの宝庫で、懐かしく思った。私よりはだいぶ上かな、世代は。
創作するものに特有の? 観察力というか、そういうものも感じられた。著者はかなりいろんなことをやってきた人だから、そういう経験に裏打ちされたものがある。まあでも後半はダレたような気もした。しかしまあ、地元の人以外は読んでも楽しめないんじゃないかなとも思った。
]]>しかしこの探偵、最初からいろいろ知りすぎじゃないか? こんだけ知ってて手こずるのか。
まあ推理自体は大したことがなく、凡庸な警察官が普通に捜査していればこの探偵よりも早く解決できたに違いないし、最後のカード対戦は何なんだ? 何がしたいのか。思わせぶりな悪役も、退場はあっさりというか、「ついで感」が強いというか…これはどうなんだか。もうちょっと主役を張ってもよかったんじゃなかろうか。
というわけで、かなり駄作寄りの作品だったと思う。
]]>明治以降もいろんな歴史が積み重なって今の状態になっている。それを書き記した、貴重な一冊なんだろうと思う。なかなかに、深い。読んでよかった。
統合を図るカトリックとの緩やかな対立関係もある。日本の学者がカトリック側からの視点しか持っていないのは残念に思う。まあ、キリスト教のような攻撃的な宗教だと、どうしてもそうなるよな…
]]>しかし、ゾンビねえ。っつーかそれはスプラッターじゃないか。ゾンビにミステリか。ソンビ自体が心の中のアイコンでもある。
次はなんだ、サメか。サメミステリか。それなら読みたい。
]]>身体能力、北国の山野におけるサバイバル、心理戦、意志の硬さ。あっさり自首する正直さも。色々と人より優れているものがあって、それが脱獄という一点に向かうところに哀しさと楽しさが。
現代の脱獄ロマンと言えばカルロス・ゴーンだが、あれもすごかったよね。異国で一度は救世主になり、その後に理不尽を受けてからの空からの大脱出。かっこえー。生きるなら、ああいう人生がいいな。
]]>しかし容疑者が絞り込まれるのが、対象が死んで減っていくため、ってのがちょっと探偵どうなんだ。わかってるげで、分かってない。どうでもいい蘊蓄はいいから、仕事しろと。宇宙がなんだってんだよ。それ饒舌に話す必要ある? そして最後は50%を当てて終わりなんだが…
話としては面白かった。こういう古典もいいよねと思えた。
]]>100位に入れないと予選からの出場で、途端に厳しくなる。そもそも、本書の主人公たる関口選手を含めて、大多数のプロ選手は予選にすら出れないのだ。したがって、小さな大会でポイントを稼いで100位に入る、というのが多くのプロ選手の目標になる。小さな大会ってのもレベルで区分けされていて、ポイント格差がすごい。ジュニア時代にトップ選手だった関口選手は、その100位以内を目指してもがき続けている選手。プロになるまでの歩みと、きつい環境を記録していく。
テニスは所得の勾配がきつすぎるんですね。安定的に現役生活ができるゾーンが狭い。極貧か、大富豪か。その2択。野球やサッカー、相撲やゴルフなど他のプロ競技とはかなり異なる環境で、この競技環境はさすがに悪すぎると思った。改善した方がいいんじゃないかな。案があるわけでもないのだけど。
]]>だけど、役人の取り分はなんか少ないよね。もっと貰ってもいいんじゃないかなあ。リスクとリターンが見合ってない。こいつら、もしかして、算数苦手なタイプか??
官製談合が多いみたいですね。予定額を漏らすケースが多いけど、これ額を漏らすときに最初から7掛けで漏らせばバレずにコスト削減できるんでは、と思ってしまうのは浅はかなのか。
まー業者もある程度は儲けないといかんのだよね。適正価格と言っても2割くらい積みたいと思うのは当然のことのようにも思うよ。そういう意味で談合によるコストアップが2-3割という数字は悪くない数字のようにも感じる。それがなければもっとたくさんのことが成し遂げられた、っていう感想も、あり得るんだろうけどねー。
それはそうと、この本は多くの事例を調べて談合の構造と全体像が理解できるようになっていて、いい本だと思った。事例が多すぎてそれぞれの事例に独創性もなく、いちいち読んでられないんだけど、それがオレたちの談合だから。
最後に官の方の制度の工夫で改善していく救いを書いてくれたのは良かった。知恵とはそのためにある。
]]>反発はあったようだが、Bリーグのホームアリーナの条件とかはよく分かる。観客は聖地というか、拠り所というか、本拠地ってのはそういうたぐいの存在であって、ホームがあちこち転戦して出前のような状態にしてしまっては応援の継続が困難になるのだ。たまになら我慢できるんだけど。そこに、体育館の管理者じゃなくて首長に話を通せばいいよ、こうするんだよというノウハウが経験者からもたらされれば、動き出すのは必然。というあたり、有明好きだったなーと思い出して読んでいた。とどろきアリーナもいいんだけど。
巻き込まれながらも蚊帳の外に置かれた女子の関係者は苦しかったろう。あとは、bjリーグの人たちが割を食ったのはかわいそうな面もある。そんなことを考慮せずに決めて押し切って結果を出した。
実際のところ、Bリーグがある日常ってのはかなりいいものだった。今はちょっと故あって通えてないのだが、それでもまたアリーナに行ける日常に戻せればって、思っている。
]]>冬に読んだこともあり、読んでいてかなり寒い思いをした。夏に読めば涼しかったかなあ。
]]>後半は謎施設でキャピってるだけだったが、前半は悪くなかった。前のやつの方が良かったな。全体的には、あんまりパッとしなかったような気がした。期待値が高すぎたか。途中で提示された関西弁の謎は、結局なんだったんだろう。
]]>しかし、シリーズの途中だったのね…なんか最初から前作のエピソードの続きっぽい記述があって焦った。前作も次作も読まないとな。宿題が増えていく。それが生きる楽しみでもある。
この作品は完成度は高いし、何森も出てくる。言うことなしだね。手話の奥深さが物語によく溶け込んでいた。
]]>NBAの不人気弱小チーム、ニュージャージー・ネッツを手がけた著者による、ジャンプスタートマーケティングの話。それまでいたチームとは全く違う最悪な八方塞がりな事情を前に、何をしてどうなったか。弱小は変わらないまま、高収益チームにしてしまう魔法のメソッド。
要は今の顧客にもっと売れ、そのために顧客の連絡先を大事にしろ、という話になる。買い替え時期を少し早めるだけで利益は段違いになる。その他にもいろいろあって、マーケティングの原則が語られる。冷静な損得勘定。算数、大事。
マーケティングの人って、自分から見るとどうしても市場調査とかそういう系統だと思ってしまうけど、手持ちの製品をこねくり回して顧客につなげる戦略を考えて儲けを出す、っていう感じのミッションなんだなあ。セールススタッフの重要性とか。マーケティングのイメージが変わった。
]]>時代設定に影響されながらの進行で、いろいろな思いの渦巻きを感じさせてくれる。
そして、問題の木ですよ、木。こいつヤバいね。おどろおどろしい。こんな植物、どうやって繁殖するんだ、という謎はどうなるんだろう。
すごい本だったな。今年もいい本を読んだよ。
]]>記憶や意識に関するSFで、キャラクターの作りもあって突拍子もない設定と思った。あとモンスター討伐的な話はどうかと思ったが、読み進めていくとしっかり書き込まれている優秀なSFだと分かる。社長をはじめとした登場人物のバックグラウンドもアツいし、ビジネスモデルの構築とかの側面もあるのが深みを増しているんだろうな。
主人公は関西弁だが、東北弁だとこうはいかないよな…なんて思った。
シリーズ2冊のうちの前半らしいので、次のやつも読もう。
]]>登場人物の名前が分かりにくいけどまあ、この種の推理小説として仕方ないのは常のことか。
しかし新婚の奥さんは運転しすぎだ。やめてあげて…
]]>まあ残穢が凄すぎて残りカスみたいな扱いを受ける可能性もあるんだろうが、ここに収録された怪談も深堀りしていけば底なしの闇に囚われるのかもしれない。
]]>タイトルの物理学ジョークはFedora18のコードネームにもなっていたことを思い出す。あれも10年以上前なのか。時の経つのは早いもので。今やredhat系はずいぶん減って、debian/ubuntu系ばかりになってしまった。rpm/yum(dnf)の方がdeb/aptより好きだったんだけどな。それはともかく。
タイトル作の牛球もそうだけど、リアリティのある導入部からの、流れるようなトンデモ展開。私はかなり好きで、これはクセになるかもしれない。
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