すごい本だった。名作じゃないの。こういう本を読みたかったんだよな、という感じの本だった。文章力もすごいし、構成も良い。読後感も絶妙。度肝を抜かれた。著者は何者…
夫を殺された知性ゴリラが裁判を起こす。いやちょっと待て。と言いたくなる読者を尻目に、一瞬たりとも待たないで突っ走る。とんでもない知性。ゴリラに下品な言葉を教えるなよ。そして使いこなさないでくれ。我々読者は知性ゴリラの抑制的な独白を追いかけることしかできないのだ。ひたすら。もう、ゴリラのことしか考えられない!
すごい本だった。名作じゃないの。こういう本を読みたかったんだよな、という感じの本だった。文章力もすごいし、構成も良い。読後感も絶妙。度肝を抜かれた。著者は何者…
夫を殺された知性ゴリラが裁判を起こす。いやちょっと待て。と言いたくなる読者を尻目に、一瞬たりとも待たないで突っ走る。とんでもない知性。ゴリラに下品な言葉を教えるなよ。そして使いこなさないでくれ。我々読者は知性ゴリラの抑制的な独白を追いかけることしかできないのだ。ひたすら。もう、ゴリラのことしか考えられない!
優秀なSFと聞いて読んでみることに。LLMもちゃんと活躍しているし、それっぽい技術要素がまんべんなく散りばめられている。SFっぽさも強くて、いい感じだ。人類強すぎワロタ…と言っていいものかどうか。平安時代のニンジャはこの技術を使って作られていたんだよ。古代ニンジャ文明史の幕開けだ。
ラスト付近はどうだろうなあ。賛否両論? まあちょっと無理があるかな、とは思ったが、クライマックスの後としては悪いものではないとも。あと公認ジャーナリストが公正戦闘に介入したら普通にダメだろうなあ。救った人数で正当化されるような論理があるんだろうか。
序盤を読んで、かなりの良作では? と思った。ニンジャスレイヤーにも似た世界観の狂った東京で。重金属酸性雨ではないが殺人スコールが降り注ぐ。スモトリとジュージツ使いが戦い、ブーメランが戦車を切り裂く。次世代兵器、経済戦争。これが真のニンジャのイクサだ。
主要人物の描写はいろいろと問題作になりうるなあ。常識人がいない。センシティブな表現が惜しげもなく並び踊っている。書かれたのはまだせいぜい平成中期までだなと察してしまう。令和でこの表現は成立しない。トシもとるわけだよ、ホントにさ。
こんな歳になっては知りたいことや知るべきことがあるはずもないのだ、か。大麻でもタイミーさんでもない、Timerという時限付き不老不死装置が普及する世界に生きるモータル老人が、思い出を胸に街をゆく。
老人向けSF小説? 途中まではそれなりに魅力のある物語だったけど、ラストは独善的というか、観念的な話に終始しており、まとまっていなかった。キーになっていたはずの骸骨幻影も整理がついていないし、いろんな言い分にも納得できるものが少なかった。なんつーか、不人気で打ち切られたの? と心配になるような感じ。最近のホラーテイスト入れたらもっと行けなかったか? いろいろ考えてしまう。
あの超話題作の前日譚。ちなみに私はまだ本編の3部作は読んでないです。球電現象も、まだこれまで見たことがない側の人間です。つまり完璧すぎる無垢なる読者としてこの本を読んだのだった。
球電に魅せられた学者たちが、世代を超えて結束! チェストー! くらえ、オレの、オレたちの!! ライトニング・スフィア・クラーッシュ!!! いやボールライトニングか。
たいがいの人物が悲劇を負っている中、あいにく悲劇とは無縁の人物が活躍するか? と思いきや、そんな人物は登場しないのだ。悲劇を悲劇で乗り越えていくスタイル。シベリア編がなかなか衝撃的で、印象深かった。そりゃ主人公もやさぐれるよ。
懐かしいなあ、椎名誠。蚊とかアドバードとか、独特なSF感覚が好きだった。ここでターターさんが…私は若かりし頃によく読んでいた。百舌と灰汁が。いやーいいよねこのふわふわした、痛覚のないワールド感。
そんな感じで久々に読んだが、ベスト盤だけあってたぶん読んだことあるやつが多いな。蚊は含まれていたし。なんとなく記憶にあるという。相変わらず、良かった。世界観との距離がね。こういう、身体性の高い作品は今は少なくなったよねえ。なんて言ったらいいのか。
地球の人口が爆発し食糧難に苦しむ中、木星の衛星ガニメデへの移民に入った少年を描くSF小説。
開拓者というか、先に植民している人がいて、後から大量に送り出された人々。まあバラ色の生活のように騙されて来た、ある種の棄民? という地球でもよくあったやつね。ボーイスカウトの話とか、まあいろいろ話が出てきて。文体はハインラインだ。回想のように、解説的な進行。
隣人が強すぎた。死なないにも程があるな。父親も判断力が強い。人間とはかくありたいものだ。特に、大人の男ともなると。
前作よりもだいぶ読みやすくしてきましたね。ゲームチェンジャーになる登場人物が登場したのは意外だった。ジャムはなかなか出てこないので、これはゴドーのようにジャムを待ちながら読み進めるやつか、と思っていた。最後まで出てこない説も考えていたけど、結局出てきたので逆に安心した。次作はいつになるだろう。武器となる人材を得て攻勢に転じるという期待があるのだが。
ジャムになった大佐は何食って生きてるんだろうな。もはや生物ではないから、何も食わずに生きられるのかも?
外出するたびに「ダメだ、この惑星は居住に適さない…」と呟いてそこを去りたくなる日々が続きます。この猛暑。そこで夜更けにSFだよ。夏ってのはSFが捗る季節なんだ。
起きるのはすべて、起きて当然のことなんだ。
しかしなかなか話が見えないぞ? 感覚がおかしくなった登場人物がそれぞれに長台詞の考察を続ける、この著者特有のストーリー進行。だけど、現実とは思えない矛盾が目立ち、どうなってんだこれ、と。その謎を解明しながら物語は進んで行くのだけど。そもそも前提となっている地球とフェアリイをつなぐ通路という設定がある。なんだ通路って。お前の心には物理法則とかないんか!
アイスキュロスだ、とりあえずは。アイスキュロスの逸話を適切なタイミングで話せる大人になりたい。そう強く感じた。とんでもないやつもいたものだ。恐るべし、だ。まさに。
これ、だいぶ昔に読んだはずなんだけどな。内容を完全に忘れていた。つまり楽しく読めた。しかし、こんなダイナミックな展開だったかなー。死にそうで死なない奴が登場してまあまあ活躍した記憶はあるから、読んだのは間違いないのだが。後半はワールド全開な感じがして良かった。