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山椒の実

Category: SF

終末のフール (伊坂幸太郎)

滅亡間際の仙台のとあるマンションの住民が、どう生きるか? という物語。ジャンルで言えばSFだよね。シンプルに面白かった。過酷な世界ではあるが、のどかな面もあるという。仙台の丘という土地の感じもいかにもありそうで。 共感できない人物も出てくるけど、あーこれはいてもおかしくないよな、と妙な納得感もある。

ポストコロナのSF (日本SF作家クラブ編)

COVID-19の存在を前提にしたSF短編集。現代以降の数十年まで、短編という制約がありながら、名品が集まっている。 全体的なできの良し悪しはあったが、中では柴田勝家の「オンライン福男」が良かったな。世界設定もオチも良くできていて、さすがの実力を感じさせてくれる。

新世界より (貴志祐介)

大掛かりなSF、未来歴史物。結構好きな人多いんじゃないかな。私もそうだが。この、しっかり作り込んである非現実世界の中での、リアル感。この世界を表現するには多くの文字数が必要で、実際かなりの長編だったけど、一気に読めた。マンガやアニメにもなってるんですね。人気作だったのか。 序盤から意識させてくる事実、そしてラスト付近で明らかにされる事実の衝撃。読んだ後でWikipedia見たけど、記述が壮絶なネタバ

私たちは生きているのか? (森博嗣)

とりあえず「顳顬」が読めなかった。読めます? 通信装置の一種だそうですが。 ウォーカロンという人造人間のような存在がいて、日本の研究者が飛び回り、人間は生殖機能を失い、永遠の生を生きる…という舞台設定で村を訪れた研究者御一行。そこで出会った偽黄門様の出現に視聴者もビックリ。その印籠、タイポってますよ?(途中から嘘ですスミマセン) やってしまったよ。多才多作の著者による、複数のシリーズに渡る長大な世界があ

オーバーロードの街 (神林長平)

著者らしさを前面に出してくる話だった。今回の小道具はパワーローダー。それを使った、世界的親子喧嘩。 主人公、早死にするんじゃないかとヒヤヒヤしたけど、なかなかしぶとかった。すごすぎる名前のせいで、フルネーム呼びが続いた。面白がってるのか? 挙げ句の景太とは。 しかし、これってどこで世界が変わったんだろう。最初からか? 自分にとっては、いつの間にか変わっていた。

アメリカン・ブッダ (柴田勝家)

SFの短〜中編集。いやワリと傑作寄りだなこれは…。めちゃくちゃ面白かった。すげえペンネームだけど。実在の歴史上の人物をペンネームにするのっていいんだっけ? 心配になってくる。 で、この本としては、特に表題作がやっぱりSFとしても大きな物語としてもいいと思った。最初のスー族の話も悪くなかった。最近の日本SFはこんなすんげえことになってるんだな。昔の本ばっか読んでられねーぞ。他の本も読みたいなー

GOEMON

いやー面白かった。中世歴史改変SF? というジャンルでいいのかな?? その辺はよくわからないけども、アクションもいいし。ちょっと安っぽいと感じる風景もあったが、十分にかっこいい。 問題があるとしたら、「人が死にすぎ」という点かなー。登場人物もほぼ全員死亡、モブも大量死…挙句、最後にあんなこと言うのかよと。

ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク

また深夜に映画を。 ジュラシックパークの映画シリーズの2作目 妙に共感できない登場人物が多い。人が死にすぎる 途中から、ゴジラ上陸みたいになってた 暗いシーンが多かった。夜ばっか 暗い画面の方が映像の粗が出にくいとか、そういうのがあるんだろうか こないだ見た3の方が良かったな… まあ映像技術もそうだし、ストーリーもそう

ジュラシック・パークIII

サブスク動画サイトと契約したので、映画を見ました。映画のラインナップは実際貧弱なんで、あんまり見ないだろうなーとは思ったが。まあ気軽に見ていくので、気軽な感想を。 とりあえずでかい恐竜が動くのが楽しい。この時代にこの映像美。映像作品として純粋に楽しめる ヴェロキラプトルの新解釈。あそこまで賢いというのは現実味がある話なんだろうか 建造物を作ってても不思議はないな 島の規模に対して生物が巨大で凶暴すぎません

マジック・キングダムで落ちぶれて (コリィ・ドクトロウ)

不老不死の世の中におけるホーンテッドマンションの話…どうなんだこれは。技術によって人間が変わるところと、変わらないところがあるんだという感じなんだろうけど、不老不死でそれ気にする? とも思うし、気にする人もいるんだろう、とも思う。 自分はあっさり描かれた前妻のパーソナリティの方がスッキリと納得行くものに思えたなー。やっぱ不老不死ってのはああいう、超越感がないとね! と。