抑圧に抗うITエンジニアのSF。この時代か。すでに懐かしい。だいぶこう、変わっちまったからな、世界が。
まあちょっと理想のキャリアのエンジニア? みたいな感じの主人公が、熱意をチラ見せしながら信念を貫く。設定がちょっとアレだけどな。自分より優秀なエンジニアに一目置かれるとか、カンファレンスにゲストで呼ばれてみんなと仲良くなるとか、みんなに自由を与えるために一肌脱ぐとか、あれやこれやで異世界転生的な? 空気感を浴びて、つまり読んでいて居心地が悪くなる。
それはいいとして、これはあの頃の技術要素を詰め込んでアジアを股にかけて描かれた物語。50年後に時代劇として読んでもいい作品なんじゃないかと、私はそんなことを思った。