とりあえずヴァイオリンがとんでもなくセクシーだってことがマン・レイの「アングルのヴァイオリン」を紹介した一節と画像で分かった。なるほど。

それはいいとして、ヴァイオリンという楽器の特質を大いに語ってくれる、大ヴァイオリニストとして歴史に君臨するパガニーニの伝記。真面目な歴史の話でもあるが、記述に勢いがあって面白く読めた。思い入れが強くて知識が豊富な文章ってのは、読んでて面白い。

悪魔云々はどうでもいいけど、健康と衛生の発展というのは人類の歴史にとって非常に重要だということを認識させられたなあ。メチャクチャな医療の時代だったこともあって、信じがたい治療を受け続けた天才が健康を損なって生涯を終えてしまうというのは悲しいよね。もちろん天才でなくても悲しいことだけど。

どうやってヨーロッパの音楽がキリスト教から離れることができたのか、という話も大変興味深かった。これに失敗してたら今の我々は音楽を楽しめてなかっただろう。