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山椒の実

困難な選択 上 (ヒラリー・クリントン)

活動家、弁護士、知事夫人、大統領夫人(ファーストレディ)、上院議員、国務長官(日本でいう外務大臣)、そして今度はもうじき大統領になろうかというあの人の、国務長官時代のことについて述べた本。民主党の予備選でオバマ現大統領に負けて、国務長官への就任を依頼されそれを受諾してからの激闘の日々…なんだけど。

はっきり言うとつまらない本だった。この人にどの程度の意識があってこの本を書いたのか疑ってしまう。経歴からすると「ガリア戦記」を書いたカエサルと比較されるような立場ですよこの著者。真面目にやれよ。いや、真面目にやりすぎなんだよ。眠くなるよ。

結局最後まで読まずに図書館に返した。下巻は借りない。まあ、国務長官の自著としてはまずまずの書きっぷりだと思うよ。書けないことも多いだろうし、大統領候補としての著書にもなるわけだから、なおさらだ。ただ、読者にとってはあまり価値がない本になったのではないか。なんて言うか、頭の良い大人が優等生ぶって頭の良い文章を書いて、読者のレベルになるべく合わせる編集を加えたと言う感じ。その文章に大した発見はないよね。

まあ名言だなと思った部分もないわけではないが。ナショナリストを取り締まるのは難しい、とかな。スー・チーのくだりとかはそれなりにスリリングだったりして。あと、その考え方は参考になる部分もある。アメリカも含む各国に対する著者の評価というのも、このまま大統領になれば価値のあるものになるだろう。