数学者という、我々(誰?)にとっては宇宙人とも言える人々に関する物語。まあそういう意味ではSFのファーストコンタクトもの?
非常に良かった。数学者としての人生。仲間の人生。変えていく。変わっていく。物語の波がある。主人公の絶頂と転落、死と再生。数学が繋いだ縁が生きている。モデルはあの人ですかねえ…数学界のことはよく知らないけども。
生活能力ないやつを野放しにしちゃダメだよなあ、と思いつつも、本書の奴のような天才ならいいけど、普通のやつにまでお世話係を置くのもどうかと思うしなあ。昔からある話。「死後評価される」という点も、昔からある話ではあるから、最初から最後まで昔からある話ではあるのか。気づいているけど、助からない。気づいてあげているけど、助けられない。
クライマックスに奥さんを登場させたのはなぜだろうと考える。人生のあのタイミングで、ある種無関係な奥さんを場に呼ぶか。呼ばれたとして行くか。優しさか。
日本のああいう場だと、動画もあんまり回さないよね。USENIXとか行ってた頃に、動画やプレゼン資料をアーカイブして誰でも見られるようにしていたのに感心したんだよねー。来れない人でも後からいつでも内容を知れるし、そうしてても現地への集まりも良かった。実際そういう場から離れて久しいけど、最近だとどうなんだろう。本書の場合だとドイツのチームも興味は持っていただろうに、まず来れないよなと。人類の発展への寄与という意味では国籍の枠をはめるべきではないという前提で。まあ、これフィクションだけどさ。