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山椒の実

SIGNAL (山田宗樹)

不確かなまま始まる今日は…なんだと言うのか? 宇宙レベルのいつも通りの日々。三体で学んだ暗黒森林仮説が冴え渡る。これジャンルをSFを呼んでいいのかどうか…

奇人の先輩との交流からの宇宙人艦隊との音声通話が映像になって最終的には…どうなんだろうな。このくらいのラストがちょうどいいのかな。中高一貫教育の果てにしては銀河を股にかけたスケールの大きな話になるんだが、スケールが大きすぎて最後はバグってしまう感じか。距離が遠すぎて無理がある。三体を受けて語られはじめた物語としては少しティーンズ向けに寄りすぎだよなあ。

そんでよう。普通はさ、この奇人の先輩はレセプター特性ゆえに奇人になった、と思うじゃん? 本来は愛すべき性格に生まれながら、宇宙人の毒電波のせいでこうなっちゃったんだ残念、と。そのまま丸く大人になってんじゃねえよって。どんなバックグラウンドだよ。生まれつきか? 生まれつきで、あんな奴がいてたまるかよ。ただ忙しい親に構ってもらえなかったギフテッドかなんかって設定か。ふざけてる。それでいいのかよオマエは! そんなんで満足なのかよ!! 物語上は、そういう問題があった。