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山椒の実

沖縄県知事 その人生と思想 (野添文彬)

日本復帰からの歴代の沖縄県知事の列伝。なかなか読み応えもあって面白かった。

とりあえず選挙は欺瞞だね。当選するためには基地反対しなければならないし、自民党の候補ですら基地反対で当選するわけだけど、実際には何をしても国は聞く耳を持たないし、当選後は言うことを変えないと党内で生き残れない。

それで、沖縄県知事ってのは基地問題ばっかだな。そこに沖縄の難しさがある。実際のところ、差別ではある。面倒を押し付けて、寄りかかっている。私は沖縄は前職の勤続10年のお祝い休暇の時に一度行ったことがあるきりだけど、確かに基地は不自然にデカくて、現地の発展を阻害していることを容易に察することができた。

現在の玉城さんは小沢一郎の弟子みたいな感じから、ユニークな人生を評価されて急死した前知事の後継者に指名された人物。それで、私も小沢一郎信者であることもあり、小沢一郎の考えに近いかな。自分には軍事的なところは知識がないのだけど、あそこにあの規模の基地が必要なのかというと、感覚値として、そこまでは不要なんじゃないかと思っている。

つまりアメリカ視点だと、中国とやり合って勝つという目的を持つが故に、あそこに基地を置きたいと。その目的のために必要最低限のことをして欲しいのは日本から見ても同じなわけだけど、その範囲を超えてるんじゃないか。そんな感じね。

一つのモデルと考えても、例えば北方領土が返還されたとして、ロシアの基地が沖縄の米軍基地の規模であそこに残り続けるとしたら、気持ちのいいものではないでしょうよ、という感覚もある。