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山椒の実

半年だけ働く。 (村上アシシ)

日本三大「村上さん」の一人、村上アシシ氏による、生き方解説。

実際のところこの人はプロの札幌サポ…という認識しかなかったが、本業はコンサルタントらしい。そしてフリーランスのコンサルタントの単価をもってすると、半年だけ働いて半年は完全自由に旅人をやって暮らせるらしい。そのノウハウを記した本がこれ。

まあ熱心なサポとか、どうやってるんだろうということは思っていた。学生とかなら分かるけど、いい大人がアウェイに行きまくったりオリンピックだワールドカップだと長期間チームに付き合って応援するわけよ。なあ、どうしてんだ? と。その答えの一つがこれだったというわけか。引退した金持ち・時間だけはある貧乏学生、だけの集まりじゃなかったんだね。

誰もがワーカホリックでいられるわけじゃない。私も適当に手を抜いてやってかないと続かないんですよね。10倍のカネがもらえる仕事があると聞いたとしても、やれば10倍早く引退できるかも、としか思えなくて。…実際は浪費するだろうし税金も増えるから、引退可能時期はそこまでは早まらないが。適度に流しながらやれる今の仕事は割と好ましいやつなんで、あんまり転職する気も起きないのよね。まあそれでも1回は転職しているんだけれども。のんびりやれたところで、ツマラなさには耐えられなかった。

この村上さんの場合は1年会計で普通にやれれば持続できる、みたいな感じ。引退して完全フリーになるというよりは、1年の中でフリーな期間があるという状態を続けるというところに主眼を置いているみたい。なるほど、そういう生き方もアリだったな。

最後の大前研一の金言に持って行かれた感はあるね。人が変わる方法のやつ(参考→去年の手帳を取り出して、見直してみる)。さすがコンサルタントだな。こういうなるほどと思わせる言葉をたくさん知ってるんだろうな。本当に中身があるのかは知らん。

私はIT業界に身を置くエンジニアだが、近年のエンジニア不足の傾向は感じるところではある。しかし仕事がこのままの物量で続くともあんまり思ってないんだけどね。人材の減少と仕事の減少。どちらが勝つだろうか? 今のうちに稼いで引退するか、持続すると見てのんびり過ごすか。←この思考がすでにサラリーマン根性なんだよなー。