ミーティングのファシリテータが使う問いかけの技術を突き詰めた学者による本。学者らしく整理されて書かれている、良書だと思います。テーマもはっきりしていて変な思想もない。実戦的な、技術。
お通夜ミーティングを避け、チームのパワーを発揮させていく問いかけの重要性とそのテクニックを示しているわけだが、なぜ問いかけが重要なのか。それはこの本を読めば分かる。どういう技術で良いミーティングでメンバーの力を活かしていくのか。それもこの本を読めば分かる。
ミーティングのファシリテータが使う問いかけの技術を突き詰めた学者による本。学者らしく整理されて書かれている、良書だと思います。テーマもはっきりしていて変な思想もない。実戦的な、技術。
お通夜ミーティングを避け、チームのパワーを発揮させていく問いかけの重要性とそのテクニックを示しているわけだが、なぜ問いかけが重要なのか。それはこの本を読めば分かる。どういう技術で良いミーティングでメンバーの力を活かしていくのか。それもこの本を読めば分かる。
うーん、どうすっかな。売りをどうするか。透明度か、味か、色か、封入物か、造形か…そんなことをぼんやり思わさせられるタイトル。しかし中身はそういうものではなかった。
NBAの不人気弱小チーム、ニュージャージー・ネッツを手がけた著者による、ジャンプスタートマーケティングの話。それまでいたチームとは全く違う最悪な八方塞がりな事情を前に、何をしてどうなったか。弱小は変わらないまま、高収益チームにしてしまう魔法のメソッド。
川崎にある県立図書館で社史を集めている。その話。どこで読んだんだったかな。まあ、場所は知ってるんだけど、県立図書館は収蔵する本が自分向けとは思えないラインナップなので貸出カードも作っていない。社史ねえ。これは面白くも役に立つ活動だと思った。こういうのが公立の施設のあるべき姿なんだよ。
社史編纂室なんて、左遷の代名詞? みたいな勝手な印象も受ける文字列ではある…んだけど、会社のことを歴史に残す活動には重要性もある。
なんて日だ。こんな本を読む人生になるとは思わなかった。
そう言うためだけに読み始めたような本。仕事についての含蓄のある言葉が連ねられている。だけどね、私はこういうのを読んで喜ぶタイプではないんだよね。読む前から知ってたけど。
内容としては、プレゼントがどうのとか、いい店がどうのとか、私には縁のない話が続いた。こういう話が刺さる人もいるんだろうな、世の中には。まあ、悪いことは言ってなさそうだったのと、高度な現代文のエース講師だけあって文章は明瞭なんじゃないかな。
何の役にも立たない、害悪にもなるような仕事の話。かなり話題になった本。シット・ジョブではなく、ブルシット・ジョブ。シットの方は単にやりがい搾取みたいなきつい仕事で、ブルシットの方は無意味な役に立たない仕事。むしろちゃんとした仕事よりも楽で、給料はいい。著者が大事にしているのは、本人の認識。やってる本人がブルシット・ジョブだと思うのは正確性があるし、メンタルの問題になる。印象的なのは、銀行家がストをやっても影響はほとんどなかったけど、ゴミ収集の労働者がストをやったら街が居住不能になったという話とか。当然だが銀行家の給料の方が何倍も高い。社会に対する仕事の重要性とは。
タイトルなげーな。伝説のプロレスラー川田利明が郊外のラーメン屋を10年続けて、俺たち後輩にその経験を語る。
うーん、まあ、俺はラーメン屋やる気なかったけど、今後も思わないようにしとこう。文章はすごく面白かった。庶民向けの飲食業って、全般的に茨の道ですよね。単価が安すぎて割に合わないんだろう。コロナがない頃でも厳しかった。コロナで持ち帰り専門の業態にしたら逆に楽になったとか、あるのかな。ラーメンみたいな食品だと持ち帰りも対応しづらいだろうけど。
トマト缶。なんと平和な物体だろう。しかしその先には深い深い闇があった。またすごい本を読んだなぁ。
アメリカではケチャップは正式に野菜と認定されていて、ケチャップがドバドバかけられたピザがサラダという扱いで給食に出てくるらしいです。カロリーゼロ理論に近い。
それはともかく、缶詰やケチャップに使われるトマトはなかなかブラックな作られ方をしている。アメリカ・カリフォルニアの機械化の話は確かに残酷な面はあるが非人道的とまでは思えなかった。究極の効率を追い求めつつ、アメリカ的な話だよね。中国の新疆ウイグル自治区の話もまあ、アメリカ方式を目指してるんだろうなって。軍との関係はかなり勉強になったよ。イタリア南部の話はわりとひどいな。マフィアが仕切り、移民をこき使って…
小泉政権末期、2006年ごろの本。当時は消費者金融が激動期を迎えていた。今は当時よりは下火かな。歴史を感じる。そのあとの、過払金請求の弁護士側のビジネスも、もう少ないんじゃないかなという印象がある。なかなか悪辣だったよね。竹内力の『ミナミの帝王』とか好きだったなぁ。
当時のこういう、貧乏人から絞り尽くすビジネスって今はどうなってるんだろう。思いつかないな。さらっと出てこない。もうちょっと知識にアップデートかけてかなきゃなー、と実感した。人類にとって、この方向のビジネスがなくなるわけはないんで、我々はその罠を避けて生きなければならない。
楽天の英語公用語化の影響を分析した話。言語的疎外者、文化的疎外者、二重疎外者、そしてバイリンガルと分類して、それぞれの適応について述べている。まあ調査の結果というか結論は割と単純なもので、最初に述べられている通りで、記述は長いんだけどずーっと同じことを言っているようにも思えてしまう。
言語と文化は可分なもので、英語化したから欧米の文化になるかというとそうでもなく、日本文化が輸出されることになる。楽天は日本企業だからね。企業の中ではコミュニケーションが活発になった効果が大きくて、メリットは絶大だったろう。しかし楽天は朝礼があって毎週CEOが演説を打つとか…すげーな。日本企業でもいまどき普通やらないよそこまで。
DeNAの創業者が語る。まー創業者の言葉ってのはだいたい面白いよね。DeNAといえばビッダーズやモガべーならぬモバゲーです。私はソシャゲもやらないしDeNAの顧客ではなかったんだけど、今や彼らはブレイブサンダースのオーナーですからまあ、今は私も顧客なのか?
この本は失敗談を赤裸々に笑い語ったという形式ではあるが、成功した企業なので最後はまあ…そうなるよね。悔しくて今でも根に持っている…みたいな話はないし、失敗談もありがちな話が多いかな。結局は人が頑張ってどうにかするしかない。頑張ったんだねぇ。