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山椒の実

Hit Refresh マイクロソフト再興とテクノロジーの未来 (サティア・ナデラ)

マイクロソフトの3代目CEO、ナデラによる本。当然忙しかろうから、共著の形。文章はライターが書いたんだろう。いいライターを雇ったね。とても良い読書体験(リーディングエクスペリエンス)だったと思う。

MSは彼の就任以降、技術的な対外姿勢においてかなりの改善を見せていて、カルチャーが良い方に振れたという印象がある。だからこの本にも説得力がある。自分の存在理由は何か。なんのために生まれ、生きるのか?

MSは「すべての人、すべてのデスクにパソコンを」という設立理念を早々と達成してしまった会社。我々計算機エンジニアにとってすでに自然物のような扱いになっている。では現在のMSの存在理由は? それをナデラは君に語りかける。ナデラの人生と、社員や顧客の人生。マインドセット。何が大切なことなのか。

これを一般に販売して良かったのかな? それを良しとするのがMSの現在位置なんだろうね。おれも明日からGoogleのかわりにBing使おう! Bingにできないことなんてない!!←これがGrowth Mindset

…無理では?←これがFixed Mindset

あともう一つの大事な言葉は、共感(Empathy)ね。入社するときの面接で言われた言葉らしいが、よく覚えてるもんだね。道端で赤ちゃんが泣いていたらどうするか、という問いの話。

後半はまあいかにも大企業の社長が考えてそうな話をダラダラ書いてたので、かなりハイペースで読み飛ばした。