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山椒の実

Category: Microsoft

Hit Refresh マイクロソフト再興とテクノロジーの未来 (サティア・ナデラ)

マイクロソフトの3代目CEO、ナデラによる本。当然忙しかろうから、共著の形。文章はライターが書いたんだろう。いいライターを雇ったね。とても良い読書体験(リーディングエクスペリエンス)だったと思う。 MSは彼の就任以降、技術的な対外姿勢においてかなりの改善を見せていて、カルチャーが良い方に振れたという印象がある。だからこの本にも説得力がある。自分の存在理由は何か。なんのために生まれ、生きるのか? MSは

テクノロジーは貧困を救わない (外山 健太郎)

マイクロソフトのインド研で働いてテクノロジーと教育について考えた本。文章が多い。その割には言いたいことは最初の数ページで終わっている気がするのだが。で、このタイトルよ。私はテクノロジーの信者ですからね。テクノロジー以外のものが貧困を救えるとでもいうのか。と思って読み始めたのだけど、、、 テクノロジーは色々なものを増幅させる。勤勉を、怠惰を、快楽を、苦悩を。かなり納得のいく論だった。基本、手綱を握るの

マイクロソフトでは出会えなかった天職 僕はこうして社会起業家になった (ジョン・ウッド)

まさに本の中の本、とはこのことか。あのスティーブ・バルマーが社会貢献活動に目覚めたらどうなるだろうか…そんな思考実験をするまでもなく、それはこんな感じになるだろう。なんとバルマーの弟子が実際にやってんだよ。 これは本との接点が持てずにいる途上国の子供達のために、図書館を建て続けた男の闘争に関する自伝。元々はマイクロソフトの上級幹部で、バルマーに怒鳴られる日常に疲れ、しかし心酔しつつも、現実に気づき、

ぼくとビル・ゲイツとマイクロソフト(ポール・アレン)

マイクロソフトの共同創設者、ポール・アレンの自伝。ビル・ゲイツを説き伏せてマイクロソフトを作り、仲違いして追われ、しかし巨万の富で充実した人生を送っている。ああ、仲違いと言っても今は普通に和解しているそうです。まさしく「金持ちケンカせず」ですな。 当時のことはいろいろ言われている。IBMやCP/Mのあたりとかね。この本は当事者としては申し分のない人が書いているから、かなり真実に近いんだろう。そしてマ