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山椒の実

賞味期限のウソ 食品ロスはなぜ生まれるのか (井出留美)

食品廃棄の問題に取り組む人の本。いろいろなことがあるんですね。フードバンクの話とか、どういう構造で廃棄が起きるのか、どう改善したか、すべきかと。気づきは多かった。私はあまり知らなかった。家庭からの廃棄も多いという話や、京都の話はずいぶん参考になった。あと教科書の話とかも。

小売店の場合、賞味期限で廃棄されるのではなく、期限よりもかなり前に廃棄される。2/3過ぎたくらいで捨てるんだって。また、賞味期限が日付で書いてあると、製造や流通の関係で1日追い越して納品されたことに気づくと返品してきたりするらしい。それで期限が長いものは月までの表示にするとか、そういう工夫があったらしい。それで、著者はフードバンクっていう、廃棄される食品を引き取って必要な人に配るという活動をしている。

私の場合は賞味期限に関しては神経質ではないので、実際に買って期限が過ぎたらすぐに廃棄するということはないんだけど、過ぎて倍くらい経つとさすがに捨てることになるんだよな。その前に食えっちゅう話ではある。神経質ではないとは言っても、生卵を食べるときだけは気を使っていた。買って1週間も経過したら期限前でも生では食わない感じ。実際は期限を1週間くらい過ぎてから生で食っても問題ないらしいね。

現実の問題としては、ラーメンとかパスタみたいなものが美味しい時間はせいぜい数分しかないので、茹でたらすぐに食べる! これが最重要。茹でてすぐ食わないなら捨てるしかない。そこにパッケージに印字された期限なんて関係ないんだよ!!

ところで、著者は随分強調していたけど、賞味期限と消費期限に違いを持たせることに意義は感じなかった。すでにどっちがどっちということも覚えてないんだが、単に、目安にする期限だろ? 厳密なものではないし、過ぎたからすぐに捨てるなんてこともない。生鮮食品みたいに短いのがどっちかで、冷凍食品みたいに長いのがどっちか…みたいな感じだけど、こういう言葉遊びにつきあうのはバカバカしい。区別する必要はないと思うよ。目安の期限があって、目の前の状態があって…見りゃ食えるかどうかなんてわかるよ。なんであっても、保存状態によっては期限前にダメになることもあるし、期限過ぎたらすぐにダメになるってわけじゃないからさ。指定通りに保存して期限内にダメなものを食った場合はベンダに苦情を言う権利を得られる、ってだけじゃんか。そして、食品メーカーに苦情言うことなんて一生のうち何度もないワケだよね。

そういえば、生ゴミ処理機は昔買おうと思ったことがあるんだけど、うちは庭もなくて土ができたところで困ることには変わりがないという事情もあって、あとニオイを恐れる気持ちもあり、結局買わなかった。補助金とかもらえるらしいんだけどね。