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山椒の実

偶然短歌 (いなにわ, せきしろ)

Wikipediaの文章を形態素解析して音節を組み合わせて5,7,5,7,7になっている部分を抜き出すプログラムを作った人がTwitterのbotを作ったりいろいろして話題になり、作家がついて本にしてくれた、という本。

私はTwitterの短歌を集めている「短歌なう」で偶然短歌を知ったんだけど、これ亜種もあって、Twitterでフォローするとツイートから俳句を検出してリプライを送ってくれるbotだとか、そういうのがある。実際私も最近は会社でchatBotを作って遊んでいたりして、Golangで有名な人が俳句検出プログラム(go-haiku)を公開していたのを見て自分のbotに組み込んで俳句を見つけたら返すようにしてみたり。音節数の数え方に異論はあろうが、go-haikuはなかなか優秀に動いている。引数で短歌にも対応できるしね。

この本の著者はおそらく最初にこういうことをやった人物で、経歴を見ると割と有名な人なのか。巻末にソースが掲載してあった。Rubyで実装したみたい。mecabとかchasenは偉大だ。GolangのほうはPure Golangで書かれたkagomeというライブラリを使っているようだ。kagomeの人はGolangでgo-haikuを使ったslackのbotを公開しているから、まあインスパイアする元ネタがあれば考えることはみんな一緒になるよね。私はhubotで書いてるからCoffeeScriptでchild_processだけども。

なので最近お気に入りのコマンドは、、、

[local]# pbpaste | haiku

これだよね。

世の中には俳句のジェネレータもあるんだよね。最初はそれを持ってきて俳句を返すみたいなことをしていたんだけどね。

それはともかく、Wikipediaから偶然出てきた短歌に選評を加えたこの本。必然的に本を読みながらWikipediaを読むので、またこのWikipediaってどんどん読んでいくと永遠に読み続ける感じになるでしょ。そういう広がりも楽しめるという割といい本だった。自分の中ではマッスル北村の短歌が一番良かった。マッスル北村…いたなぁ。

  • なっている 部分を抜き出す プログラム
  • 引数で 短歌にも対応 できるしね
  • 巻末に ソースが掲載 してあった

ほら、go-haikuかなり便利でしょ? なんつーか、Wordpressのプラグイン書きたくなるよね。自動タグづけどころの話じゃない。