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山椒の実

通訳日記 ザックジャパン1397日の記録 (矢野大輔)

日本代表監督・ザッケローニの通訳を務めた矢野さんの日記を書籍化したもの。良い本だった。長谷部への言葉とかは泣けるね。サッカーの監督ってのはこう、情熱的なものであるべきなんだ。

まず、この本は誰のことも悪く書いてない。そのへんの人柄があります。選手やスタッフとの距離感も凄く良く書けていると思う。そして監督の情熱。名監督ってのはこういうことなんだよね。本気なんですよ。チャレンジとしてはワールドカップのグループリーグ1分2敗での敗退。確かにひとつ前の南アフリカと比べて成功とは言えないんだけど、いろんなものを残したよね。代表が前に進むに当たって大きな4年間ではあったろう。

私は川崎サポ出身の人間なので、関塚さんや憲剛、大久保嘉人、小林悠のところにはやはり注目してしまう。選考の大詰めでのあの横断幕ね。思い出すよ。落選した憲剛(と他の何人か)に電話してこれまでの感謝を伝えてくれと監督が通訳に頼むんですよ。その各者各様の対応。それぞれに人となりがあらわれる。