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山椒の実

あの子が欲しい (朝比奈 あすか)

就職活動の採用側を描いた小説。ドライな描写、短めの文章、展開早めでエンタテインメント性を高めた感じ。なかなか楽しめた。

主人公が同棲相手を切ったときの嫌味な感じは著者の実体験か何かかな。あれはムカつくよねぇ。あんまり感情がない人が主人公なのだけど、時折見せる人間の感情、そして学生との勝負に負けて、ラストにつながる。

ラストの暗喩(?)もなかなかのもの。そう来たか。そういうテーマだったんだこれ、と最後に気付かされる。