常温保冷剤というものがありまして。融点が30℃付近にある保冷剤で、普通は固まっているが30℃を超えると溶けて、そのあたりで少し冷やせると。温度が上がらなくなる現象、理科で習いましたね。
そいつを自宅サーバとして使っているRaspberry Piにくっつけていたんですが、今日触ってみたらぶよんぶよんに溶けてました。熱くなってんなー。それでちょっと剥がして机に置いておいたら、しばらくして固体に戻りました。室温は大丈夫らしい。この↓グラフの、右の4月(Apr)の中央あたりで下がっているのが購入時期なので、まあ役には立ってるのかな。その後上がってるし、正直よく分からない。今年の夏はどこまで行くんだろうなー
コロナで体温を測定する機会が増えた頃に、自宅の体温計はおでこで測定できるやつにしてあります。1秒で割と正確に測定できるので驚いてます。値段もそんなに高くない。便利な世の中ですね。たまにスープの温度とかも測ってます。あれって高温域の精度はどうなんだろう。ワクチン接種も始まっていて、順調…とは行ってないみたいですが、まあ進んではいるのかなと。老人は打ち始めてます。それで作ったシステムが何かとガバガバだという評判。
ただ私はコンピュータ屋さんなので言わせてもらうと、今回の問題は実現したいこと/システムの目的を理解しないで作って、理解しない人が批判して、理解しない人が擁護して…というふうに思える。
近々に実現したいのは、確保したワクチンを最速でさばいて打ちまくる、ということ。その目的は厳密にユーザを管理することによって実現するとは思えないんだよな。空予約されてしまうのは別に問題ないし、そもそも予約が必要というのも変な話。現場は確保した在庫分が全部さばければ良くて、供給側はさばけそうな分を現場に送れれば良い。つまり知りたいのは人数であって、本人確認したいわけじゃないのよ。本人確認できなければ打たずに廃棄するなんて選択はしないし、そこに人間が来たら打てばいい。基本はそれだけよ。回数と間隔の管理は、ユーザが持参した紙にシールでも貼って本人に管理させればいいじゃん。要は最初に全員に紙を配って、会場では年齢の高い順に並べて若者を足切りすればいいんでないの? アナログで行けるでしょ。
空予約が問題になるのって、キャンセル待ち要員が確保できない時だけだから、そういう意味では老人にしかチケットを配っていない今の状況は良くないよね。75歳以上の老人にキャンセル待ちさせるの? っていう。予約しても全員ちゃんと来れるか分からんので、キャンセル待ちは必須だよ?
だからやっぱり、ある程度ゆるい人数予測は必要になるけど、初期は人がたくさんいる場所の近くを会場にして、キャンセル待ち要員を確保すればいいんじゃないかな。住宅街でやって近隣の人にアナウンスして集めてやる、みたいなのでもいい気がする。で、キャンセル待ちの確保に困るようになったら、残りは真面目に予約させるとか? まあ最初からコンピュータシステムの出る幕じゃないよね、というのがプロの計算機システム屋としてのオレの感想。
あと大規模接種会場だの歯医者や薬剤師を戦力として投入するだのという話がある(歯医者はともかく薬剤師はどうかな?)。大規模会場の危険に関して、奴らにはインフルの集団接種で針や筒の使い回しをしてC型肝炎を蔓延させた前科があるから、もし自分が打つとなったら小規模な会場か小さなクリニックで打ちたい。どうしても流れ作業だとその辺が疎かになってしまうという知見が、我々にはある。こないだ読んだ本にも書いてあったよ。
自分の感情について。自分は打っても打たなくてもどっちでもいいけど、早く世の中の接種率が上がってくれて、普通に旅行したり試合を見に行ったりできるようになって欲しいという、そういう感情はある。在宅勤務は割と快適なので、出社に戻るのが少し憂鬱な気持ちもあるんだけど。