イニエスタが来た衝撃はありますが、例の日大の話。
私はアメフト見るの好きだったんですよね。いや過去形で書いてますが今でも好きですよ。だけど見れてないので。スーパーボウルの日に会社を休んで中継を見て、そのまま1日ダラダラ過ごすのは楽しかったな。1週間気を持たせながらの現地の日曜開催ですけど、最後まで見てたらどーせ会社に間に合わないんで休んでいた。
今回いろいろな人が会見を開いたりして、まだ燃えそうな感じはしてますけど、私が気になった部分について。
それは、選手の会見で明らかにされた、先輩の行動ね。件の選手は退場になったあと泣いてるんです。それを見た他の選手とコーチ。そしてセンパイのディフェンスの選手がコーチに直訴するんです。「自分にも同じプレーをやらせてほしい」と。それをコーチは闘争心の発露と解釈して、件の選手に「そのくらいじゃなきゃいかんぞ」とトンチンカンな話をするんですよ。私はこのセンパイの行動に心を見る。件の選手もその意味を理解したろうと思う。
センパイ…4年生ですかね、全体を見てリードしていく立ち位置。であるが故に問題のプレーで起きたことを正しく認識したはずだ。むしろ事件が起きる前に感づいていたのかもしれない。そして泣き崩れるコーハイの大男を見て、コーハイが背負うことになった罪の重さも認識したろう。センパイはその重荷を自分も一緒に背負いたいと、そういう意味で言ったワケよ。こいつ一人に背負わせるわけにはいかんと。そういう男気行動。一人はみんなのために、みんなは一人のために。だけどコーチは当然許可しません。
スポーツやってると、そういう男気重点場面に出くわすことが割とあるように思う。その度に私は自分の女々しさを認識させられるし、今回もそうだった。私の心が一番揺さぶられたのはその点でした。できない自分が…えぐられたというか。コーチがそれを理解しなかったのは故意にそう振る舞ったのか、それとも本当に理解しなかったのか? それは誰にも分からない。
件の選手に関しては、QBがボールを投げたことも見えていたし笛も聞こえていたという話なので、あの数秒ね。踏みとどまるチャンスが残っていた最後の数秒。永遠にも感じられるその数秒を何度も反芻して後悔し続けているんだろうと、私は想像している。