新・中原図書館

中原図書館が再開したので武蔵小杉に行って来ました。駅直結! ちょっとしたオシャレ空間!?

システムは予約本の受け取りがセルフサービスになっていた。これは良いシステム。自分で予約本の受け付けコーナーで図書館のIDカードを通すと紙ペラに棚番号とタイトルが書かれて出てくる。これは予約本専用の部屋に棚が番号順に並んでいる。該当の棚番号に行き、20冊くらい並んでいる中から自分の本を選び出す。最後に確認する端末を操作して終わり。分類が関係なく同じ棚番号の中に適当に本が並んでいるのはAmazonの倉庫の方式に近いかな? あれは1分間に何ピックがマストなんだったっけ…。最初は説明スタッフが大量にいたが、今後は徐々に利用者が訓練されスタッフは減っていくことだろう。

今回は2冊来ており、偶然かは分からないが隣り合う棚にあった。これは偶然なんだろうか。よくわからない。どうせなら偶然であってほしい。

旧・中原図書館では貸出カウンターでスタッフの正面に立ち、右手でIDカードを渡して「予約本お願いします」と発声するとカウンターのスタッフが取ってきてくれるシステムだった。見ている限りでは、カウンター内の本棚に予約者の50音順に並んだ状態で本が置いてある。複数の予約本がある場合はゴムでくくられており、スタッフがゴムを外して「N冊来ています」と発声し、予約者に確認を促す。場合によっては選択的に持ち帰ることもできたが、普通は全部持って帰るケースがほとんどだろう。そして確認後にスタッフがバーコードを読んで出てくる紙ペラとともに本を渡しながら「○日までにお返しください」と発声し、貸出が完了する、というシステムだった。

これ、たまに倉庫にあることがあって、その場合は数分待たされる(計測したことはないが、10分を越えることはなかったと思う)。このシステムの問題点は、予約本の整理が大変なこと(同じ予約者の本があれば探してゴムであらかじめくくっておかなければならない)、ただでさえ狭いカウンター内に本棚を置くためスタッフの動線がダメダメになること、が挙げられる。そのため、すぐに行列ができてしまっていた。

つまり、新・中原図書館はまず予約本と通常の貸出を分離し、予約本の作業をセルフにしたところが大きな改善なのである。旧システムではIDカードを渡すときに本も一緒に渡すことで予約本と通常の貸し出しが一度に手続きできたが、新システムではできないという、ごくマイナーなサービス低下も。まあ今回は予約本しか借りなかったので、予約本以外の貸し出し手続きについては次回以降に検証することにしよう。たぶんセルフで貸し出し手続きができるレーンがあるんじゃないかと想像している。バーコード通して紙ペラを受け取るだけで、これは利用者がやっても問題ない作業だ。

新システムには少し問題もあるように見受けられた。

  • 本の方のバーコードを確認する手順がなく、利用者が目視で確認するだけ。間違って別のよく似た本を取って行ってしまっても気づかないはず
  • 予約本は奥の方にあるので、そのまま持って出ると、なんとなく貸し出し手続きをせずに本を持ち出しているような気分になる
  • 次からは予約本の棚のある部屋の中でカバンに本を詰めるようにしようと思う

図書館のフロア自体は今までが相当ボロかったこともあって、かなり改善しているように思った。読書机も豊富。内装も新しくて小奇麗になっている。ただ、これはビル全体に言えることだが、ちょっと狭い。図書館の中も通路が狭かった。新・中原図書館は立地がありえないほど絶好なのでしょうがない面もあるが、例えば子供の頃に住んでいた小金井市の図書館はなかなか豪華だったし、もうちょっと余裕があった。

もちろん今までの中原図書館よりは本棚も増えていたし、段違いに改善している。ビルに関しても、地下の駐輪場も横スライドしたりして、悪くなかった。隣接する道路も歩道が広めに取られていて今ふうの街並みに(片側だけ)。ありがとう中原区。

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